「IBM Z」が進化

「メインフレーム」でAIを扱う? IBMとArmが手を組む“異例の連携”

IBMが、同社のメインフレーム「IBM Z」の開発におけるArmとの協業を発表した。強固な信頼性を誇る製品が、なぜ今になって異なる設計思想を取り入れるのか。そこにはある“限界”が関係している。

 金融機関や公的機関のシステムを支え続けてきたメインフレーム「IBM Z」が変革の時を迎えている。背景にあるのは、現代のシステムが直面しているAI(人工知能)という巨大な壁だ。膨大な計算量と電力を消費するAI活用の波は、これまでの伝統的な設計思想だけでは越えられない限界を突き付けている。

 この難局を打破するためにIBMは2026年4月、半導体メーカーのArmと共同で、IBMが「デュアルアーキテクチャ」と呼ぶハードウェアの開発に着手したことを発表した。その狙いは、企業がAI処理や膨大なデータを扱うシステムを運用する際の自由度を高めることにある。伝統的なメインフレームの信頼性に、Armの圧倒的な電力効率を組み込むデュアルアーキテクチャは、基幹システムの在り方を根本から変える革命になり得るのか。

「AIが動くメインフレーム」をどう実現するのか

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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