乱立する小規模システムに対処

大阪府が行政システムに「Azure」を選んだ理由 機密情報はどう守る?

自治体のDX推進において、システムの運用負荷と浪費は深刻な課題だ。大阪府は行政システムのインフラとして「Microsoft Azure」を採用した。機密データ保護というパブリッククラウド特有のリスクをどう排除したのか。

 自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進において、乱立する業務システムの最適化は避けて通れない課題だ。大阪府も例外ではなく、「大阪府のデジタル改革の実現に向けた中期計画」に基づいて行政サービスの高度化を進める中で、従来のシステム構成の限界に直面していた。複数の小規模なシステムが混在することで、CPUなどのITリソースを有効活用できず、管理の煩雑化が深刻化していたのだ。

 この課題を解消するため、大阪府はパブリッククラウドの導入を決断した。新たな共通インフラとして採用されたのは「Microsoft Azure」だ。システム構築は、他自治体でのパブリッククラウド導入実績を持つネットワンシステムズが担当し、日本マイクロソフトと協働でインフラを整備した。本インフラは2026年4月から本格稼働している。

 機密性の高い行政システムをパブリッククラウドに移行する上では「高度なセキュリティの確保」が最大の壁となる。大阪府は行政データをどのように保護し、インフラ管理におけるリソース不足と複雑化をどのように解決したのか。

セキュアな閉域網をどう構築した?

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