ハードウェアが「うそ」をつく?

完璧なDBでも壊れる――「コミット成功」なのにデータが消えかねない3つの問題

業務システムにおいて、データベースへの保存処理の完了は「データが安全に守られた」ことを意味するとは限らない。データの破損を招きかねない、インフラ層が抱える3つの構造的な問題とは。

 システムのクラウド化が進み、インフラがブラックボックス化する現代において、ストレージ層の物理的な制約を意識する機会は減少している。業務システムにおいて、データベースへのデータ保存は「できて当たり前」だと認識され、コミット(確定処理)が成功すればデータは永続化されたと安心するのが一般的だ。しかし、データベースエンジン、OS、物理的なストレージデバイス間で仕様の認識に食い違いがあれば、最悪の場合、致命的なデータ消失につながる。

 DBaaS(Database as a Service)ベンダーPlanetScaleのインフラエンジニアであるクリス・シンジャクリ氏は、システムの下層に潜むデータ消失のリスクと、データベースがデータを守るための仕組みについて、「データベースをレプリケーション(複製)していれば安全だというのは誤りだ」と警鐘を鳴らす。個々のノード(サーバ)において、システム異常終了時にもデータ破損を防ぐクラッシュセーフティを確保できていなければ、「破損したデータ」を複製してしまう恐れがあるという。

 データベースエンジン、OS、ハードウェア間の認識の食い違いが招く、3つの構造的な問題とは。

MySQLを悩ませる「半書き」と二重書き込みのジレンマ

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