半数が状況把握だけでも1時間以上

現地出張から解放されないIT担当者 多拠点ネットワーク運用「3つの壁」

専任のIT担当者がいない拠点でネットワークトラブルが起きると、原因特定だけで時間を奪われる。複数拠点のネットワーク管理において、運用担当者を苦しめる要因と解決の糸口を、バッファローの調査から読み解く。

 企業の複数拠点化や多様な働き方の普及に伴い、各拠点の通信インフラを安定して維持することがビジネス継続の鍵になっている。そうした拠点の拡大に伴い、本社から離れた拠点のネットワーク運用負担が増大しているのが実態だ。PC周辺機器メーカーのバッファローが2026年3月に実施した「多拠点企業のネットワーク運用負担に関する実態調査」によると、運用担当者の多くがトラブル対応や状況把握に多大な時間を奪われていることが浮き彫りになった。本調査の対象者は、2拠点以上を持つ企業に勤務し、2024年3月からの直近2年以内にネットワークトラブルを経験した運用担当者330人だ。

 調査によれば、複数拠点のネットワーク運用において「拠点の状況把握が難しい」ことを課題に挙げる担当者が多数を占めた。現地に専任のIT担当者がいないケースが目立ち、稼働状況が可視化されていないことで、トラブル発生時の原因究明に時間を要している。一方で、こうした課題を解決する手段として機器の集中管理システムを導入した企業では、8割以上の担当者が「現地への訪問回数が減った」と回答しており、リモートからの管理が一定の成果を上げていることが分かる。

 しかし、集中管理システムを導入した企業においても、依然として運用上の不満や悩みは完全には払拭されていないようだ。集中管理システムが抱える「3つの壁」と、多拠点ネットワーク運用が目指すべき将来像を解説する。

現地出張から解放されないIT担当者

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