どう安全性を保つか

再起動なし、更新失敗も未然に防ぐ Windows 11の「AI×パッチ管理」が楽すぎる理由

高度化するサイバー攻撃から自社を守るにはセキュリティ更新が不可欠だが、適用時のシステム停止や作業の遅延という課題もある。「Windows 11」はこのジレンマをどう解決し、安全性を保つ手段を提供しているのか。

 企業は事業を取り巻く状況の変化や効率化の要求に応えるため、AI(人工知能)ツールの導入を推進している。同時に、AIツール利用に伴うデータセキュリティへの懸念も強まっており、新しい技術の活用とリスク管理のバランスを取ることが課題だ。

 こうした課題に対する解が、デバイス内でAI処理を実行する「Copilot+ PC」などAI PCの活用だ。英国のITサービス企業であるComputacenterは、1日に最大6000台のデバイスを設定する自社の集約センターに、「Windows 11」を搭載したCopilot+ PCを導入した。

 Computacenterは、「iOS」や「Android」などの多様なOSを搭載するデバイスや、異なる通信事業者の設定を手作業で処理する煩雑さを抱えていた。そこで、カメラでデバイスの箱を認識し、必要な情報をOCR(光学文字認識)で自動抽出するAIアプリケーションを開発した。加えて、AIチャットbotを利用して顧客ごとの設定要件を即座に参照できるようにしたことで、技術者は画面上で情報を検証するだけで作業を進められるようになった。

 この取り組みによって、Computacenterはデバイス1台当たりの設定にかかる時間を最大で10分短縮することに成功している。同社が開発したAIアプリケーションはオフラインで動作し、インターネット接続を必要としないため、高いセキュリティ水準を維持できる。

 セキュアなローカルAIの恩恵は、特定の業務にとどまらない。Windows 11はエンドユーザーの作業を自律的に支援するエージェント機能を組み込んでおり、IT部門の管理負担の軽減にも貢献する。Windows 11が提供する新たな更新・運用手法とは。

「再起動なし」でWindows 11を安全に更新

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