日本のDC容量は1.7GW

世界のデータセンター容量は5カ国に69%集中、電力消費「5%の壁」が招くものとは?

データセンターの電力消費が国内総発電量の5%を超えると、住民の反対や政府の規制が急増する。IDCAの最新報告書は、米国やドイツがこの「境界線」を超え、開発遅延に直面している実態を浮き彫りにした。日本は依然として開発の余地を残すが、世界で1億人が不足するIT人材の確保がデジタル経済の成否を分ける。

 国際データセンターオーソリティー(IDCA)が発表した「データセンターレポート2026」によると、世界のデータセンター容量は67.7GWに達した。日本を含む5カ国で全体の69%を占めており、米国だけで43%に及んでいる。

 この調査は、国際エネルギー機関(IEA)、世界銀行、国際連合、国際電気通信連合(ITU)などのデータに加え、各国政府やデータセンター開発・運営事業者の情報を基にしたものだ。

 同レポートでは、データセンターの電力消費が電力網全体の5%を超えると、住民の反対が大幅に高まるという「しきい値」の存在が明らかになった。この段階に達すると、政府は優遇措置から規制へと方針を転換する傾向がある。

 データセンター業界は巨大な成長を遂げている。しかし、国や地域がその利益を最適に享受できるかどうかは、リソースの賢明な利用と、労働人口の2.5%がITスキルの保有者であるかどうかにかかっている。

 世界で最もデータセンター容量が多いのは米国で、全体の67.7GWのうち29.2GWを占める。米国のデータセンターは国内電力供給の6%を消費している。米国に続くのは、中国(8.5GW、電力消費の0.8%)、ドイツ(5.5GW、同9.5%)、英国(2GW、同5.8%)、日本(1.7GW、同1.5%)だ。これら5カ国で世界の総容量の69%を占める。

 一方で米国では、データセンターの消費電力のうち約13%(約3GW)が、稼働中でありながら実際には使用されていない「未使用容量」であるとIDCAは推計している。

 中国は「眠れる巨人」として浮上した。中国は米国の約2倍の電力を生産しているにもかかわらず、データセンターに充てられている電力は全体の1%未満にすぎないからだ。

国際的な格差と規制の境界線

印刷する
SNSでシェア

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

この連載の記事をもっと見る

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー