脅威の検出と対処だけでは手遅れに

攻撃は数分、防御は手作業 「AI対AI」のサイバー戦に情シスの防衛策は?

人を介在させる従来型のサイバー防御が限界を迎えている。AI技術によって攻撃が自動化された今、脅威を検出して対処を促すだけのツールでは被害を防げないという。AI同士が戦う時代を生き残るための必須条件とは。

 サイバー攻撃の標的は、もはや人だけにとどまらず、AIツールも含むようになっている。攻撃者はAI技術を悪用し、ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性が公開されてからわずか数分でエクスプロイト(攻撃コード)を作成、実行するようになった。一般的な企業におけるアプローチは、セキュリティツールが出したアラートを精査して手動で対処方針を検討し、チケットを発行して修正作業するというリアクティブ(事後対処的)なものだ。人の処理速度に依存したこの防衛手法では、AI技術を駆使した絶え間なく進化する攻撃に追い付くことは難しい。

 企業ITは劇的な変化の瀬戸際にある。Gartnerをはじめ、企業内の人間の従業員よりも、システムで稼働する非人間エージェントの数がはるかに多くなるという予測がある。そのような複雑なITインフラにおいては、システム障害やセキュリティインシデントが発生した際に、数千のエージェントのうちどれがどのような意思決定に関与したかを人が追跡し、原因を特定することは極めて困難だ。

 攻撃者がAI技術による自動化を進める中、防御側はどのようにこの未曽有の脅威に対抗すべきなのか。

AIによって全てがつながる「フラットネットワーク」

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