なぜAIは本番で使えないのか

1800万円の損失から銀行が学んだAI本番運用の絶対条件

Databricksのサンディパン・バウミク氏は、銀行のAIチャットbot導入事例を基に、AIエージェントのPoCが本番運用で失敗する要因を解説した。さらに、リカバリに当たって整備した5つの基盤についても紹介した。

 生成AIやAIエージェントの導入が加速する中、多くの企業がPoC(概念実証)では成果を示せても、本番環境で期待した効果を得られずに苦戦している。

 Databricksのテクニカルリードであるサンディパン・バウミク氏は、ある銀行の事例を紹介している。同行では、カスタマーサポートの運用にAIチャットbotを導入し、業務負荷を下げることを目標に、PoCを実施。約8万5000ポンド(約1800万円)を投じた。半年間のPoCの結果、本番運用には至らず、プロジェクトは失敗に終わったという。しかしその後、アプローチを根本から見直し、本番運用に耐えうるシステムを立て直すことに成功した。

 本稿では、銀行のPoCが失敗に至った3つの原因と、システムの立て直しとプロジェクトの成功に向けて構築した「5つの基盤」を、バウミク氏の説明から紹介する。

AIエージェントを本番運用に導く「5つの基盤」

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