1カ月で構築と検証を完了

「クラウドAI」を避けたSkyの決断 なぜ“オンプレミス回帰”を選んだのか?

AI活用には機密データの流出リスクがあるが、クラウド型AIサービスの利用をためらっていれば開発が遅延する。このジレンマに対し、Skyは安全なオンプレミスAIインフラをわずか1カ月で構築した。その手法とは。

 企業におけるAIツールの導入が進む一方で、IT部門は「機密データの取り扱い」というジレンマに直面している。クラウド型AIサービスは手軽に導入できる半面、顧客データや自社のソースコードが外部に流出するリスク、あるいは意図せずAIモデルの学習データとして利用されてしまうリスクが排除し切れないからだ。かといってセキュリティを確保できないという理由でAIツールの利用を制限すれば、現場の開発スピードが停滞しかねない。

 こうした問題が表面化する中、Skyは手軽なクラウドサービスではなく、あえてオンプレミスでのAIインフラ構築を選択した。同社は多様なシステム開発を手掛けており、顧客の業務データやシステム情報といった機密情報の厳格な管理が課題となっていた。データを外部に流出させるリスクを排除しつつ、開発者が自由にAIツールを活用できるセキュアなオンプレミスインフラの迅速な構築が求められていたのだ。

 しかし、一般的にオンプレミスでのAIインフラ構築には、「巨額の初期投資」と「ハードウェアおよびソフトウェアの複雑な連携に伴う長期化」という壁が立ちはだかる。ところがSkyは、オンプレミスAIインフラを1カ月という短期間で構築し、検証を完了させたという。どのような手法を用いて、初期投資の抑制と拡張性の両立を実現したのか。

クラウド型AIサービスの死角と「オンプレ構築」の高い壁

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