「アクセス集中」をどうさばくか

“W杯の熱狂”とビッグセールが重なったら? Amazonが挑む「パニック予測」

ブラックフライデーセールなどの急激なトラフィック増に対し、負荷検出後のシステム拡張では限界がある。Amazon.comは機械学習を用いて、いかに数千のサービスを事前拡張しているのか。

 ECサイトのシステム運用において、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、大規模セールが開催される期間のトラフィック対策は頭の痛い問題だ。平常時の何倍もの負荷が急激に押し寄せる状況では、トラフィック増を検出してからサーバを増強する「リアクティブスケーリング」(負荷検出後の自動拡張)では処理が間に合わず、機会損失や顧客の買い物体験の悪化を招く恐れがある。

 大手ECサイトを運営するAmazon.comにおいても、この課題は例外ではない。顧客が商品を検索し、カートに入れ、決済するという一連の行動は、背後で数千ものサービスを複雑に連鎖させる。1つの操作が他のサービスへの複数の呼び出しにつながるため、一部のサービスで処理が滞れば、システム全体のパフォーマンス低下を引き起こしてしまう。

 この問題に対してAmazon.comが実践しているのが、過去のイベントデータと機械学習モデルを活用してトラフィックを予測し、スパイクが発生する前にあらかじめシステムを拡張する「プロアクティブスケーリング」(先回り型の自動拡張)だ。

 巨大なECサイトは、いかにして需要の波を予測し、インフラ費用と可用性のバランスを取っているのか。その詳細な手法を解説する。

顧客が引き返す境界線の見極め方

印刷する
SNSでシェア

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー