あらゆるシステムがつながる時代のセキュリティ

「今回だけ特別に」が積もってゼロトラストは崩れる 3つの死角と循環型運用

外部サービスを活用した企業活動が不可欠な現代、ゼロトラストセキュリティを導入してもサイバー攻撃を全て防ぐことは難しい。システムに潜む3つの死角と、具体的な防御策である「循環型プロセス」を解説する。

 企業活動において、SaaS(Software as a Service)や生成AIといった外部サービスと自社システムの連携は不可欠になっている。業務システムが社内ネットワークに閉じていた時代とは異なり、現代のビジネスはあらゆるシステムが外部と「つながること」を前提としている。こうした利便性の向上は、同時に企業が守るべき範囲の急激な拡大を意味する。

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」において、「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」が2位、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が3位にランクインした事実は、つながる時代における防御の難しさを象徴している。

 システムインテグレーターのエーピーコミュニケーションズで、ゼロトラスト支援部門0-WANのシニアプロフェッショナルを務める田中潤子氏は、近年の事例では、自社単体の防御を固めていても、委託先や認証の先にある「つながり」を起点に侵害が拡大するケースが目立っていると指摘する。ゼロトラストモデルへの移行期にあった企業が、外部拠点のリモートアクセスを起点に侵入を許し、深刻なシステム障害を引き起こした事例が存在する。特定のツールを導入しただけで安心してしまう運用体制では、見えない脅威が内部へと入り込むことを防ぎ切れないのが現実だ。

 なぜゼロトラストという仕組みだけを導入してもシステムは破られ続けるのか。ネットワーク設計と運用に潜む「3つの死角」と、根本的なパラダイムシフトの必要性を、田中氏の講演を基に解説する。

システムに潜む「3つの死角」

印刷する
SNSでシェア

関連記事

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

製品カタログや技術資料、導入事例など、IT導入の課題解決に役立つ資料を簡単に入手できます(メディアごとに文章は変更)

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー