工場のダウンタイムをどうなくすか

障害対処をAIで自動化 TDK子会社が語る「自律型」予知保全システムの裏側

製造業において、機械の想定外の停止は損失に直結する。復旧に向けた調査や手配の非効率さが課題になる中、TDK SensEIはAWSを活用した自律型の「AIエージェント」を用いて、保守を自動化するシステムを構築した。

 製造業やインフラ施設の現場において、機械の予期しない停止は大きな損失をもたらす。トラブルが発生した際、保守技術者は問題の原因究明や部品手配などの調査業務に時間を奪われてしまう。この非効率な現状を打破するため、電子部品大手TDK傘下で産業IoT(モノのインターネット)事業を手掛けるTDK SensEIは、クラウドサービスを活用した新しい仕組みを提案している。

 TDK SensEIが提供するエッジAIツール「edgeRX」は、センサーデータとAI技術を組み合わせることで機械の異常を未然に防ぐ。同社が目指すのは単なる故障予測ではなく、自律型のAIエージェントが修理に必要な部品を特定し、在庫確認から技術者の手配までを自動でオーケストレーションする「処方型」の保守システムだ。同社はインフラに「Amazon Web Services」(AWS)を全面採用し、セキュアかつ拡張性に優れたシステム構成を構築している。

 自律的に動くAIエージェントと、工場向けの強固なセキュリティアーキテクチャ。その具体的な実装方法を、開発の最前線を知る最高技術責任者(CTO)が語る。

予知保全から「AIエージェント」への進化

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