ボトルネックは「評価データ」

AIエージェント開発を「20倍高速化」 中南米の銀行が本番データを待たない理由

デジタル銀行のNubankは、AIエージェントの出荷、改善速度を20倍に高める「SimulationMaxxing」の手法を紹介している。従来数週間かかっていたA/Bテストや評価サイクルを短縮、顧客満足度(TNPS)を向上させた。

 AIエージェントを改善するために、プロンプトや利用するLLM、ツールを変更した。だが、その変更が本当に有効なのかどうかを確認するには、本番環境でA/Bテストを実施し、利用者から十分なフィードバックが集まるまで待たなければならない――。こうした評価作業が、AIエージェント開発の速度を落とす要因になっている。

 南米を中心にデジタル銀行を展開するNubankは、この問題を「シミュレーション」で解決しようとしている。

 Nubankのプリンシパル機械学習エンジニア、アマン・グプタ氏と、AIエージェント評価基盤を手掛けるSnowglobeのCEO、シュレヤ・ラジパル氏によると、この手法によって、従来は数週間かかることがあったAIエージェントの評価、改善サイクルを、1日未満、場合によっては数時間や数分まで短縮できるようになったという。具体的に何をしたのか。

従来のエージェント評価におけるボトルネックを改善

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