リフト&シフトの先にある真の運用効率化

千葉大はなぜ「Google Cloud」を選んだか “取りあえずIaaS”からの脱却

オンプレミスからクラウドへの移行で「リフト&シフト」を採用し、IaaSにとどまるケースでは、OS管理やパッチ適用などの運用負荷は残り続ける。千葉大学の事例から、アーキテクチャ見直しの基準を解説する。

 組織のシステム見直しにおいて、「オンプレミスインフラからクラウドインフラへの移行」は一般的な選択肢となった。しかし、取りあえず既存のシステムをそのまま仮想マシンに載せ替える「リフト&シフト」を採用し、IaaS(Infrastructure as a Service)を利用するだけのケースでは、情報システム部門は物理機器の障害からは解放されるものの、OSの管理やパッチの適用といった運用保守の手間は残り続ける。真の運用効率化を果たすには、マネージドサービスやPaaS(Platform as a Service)への移行を前提としたシステム構成の見直しが不可欠だ。

 千葉大学も、全学で利用する学習管理システム(LMS)の運用で同様の課題に直面していた。同大学は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下(コロナ禍)のアクセス急増を機に、オンプレミスシステムからクラウドサービスに移行したものの、構成が全てIaaSの仮想マシンであったため、OS管理などの運用負荷という課題を抱え続けていた。

 そこで千葉大学は、教育現場で「Google Workspace」の利用が広がっていたことを契機に、LMSを含む教育系インフラを「Google Cloud」へと全面的に移すことを決断した。単なる仮想マシンの移設ではなく、将来的なサーバレス化を見据え、データベースやキャッシュ層をPaaS化するアーキテクチャの再設計に踏み切ったのだ。

 システム移行のさまざまな技術的ハードル、関係者間の合意形成やベンダーとの調整をいかに乗り越え、実運用に耐え得るインフラを実装したのか。

「IaaSの限界」から脱却するためのアーキテクチャ再考

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

新着ホワイトペーパー PR

こんなメディアも見られています

TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

無料会員登録
最新情報をいち早くチェック!

IT導入や運用管理に関する技術資料やレポートが閲覧でき、興味や必要性に合致した情報を、的確かつ迅速に入手できます

いますぐ無料会員登録

ベンダーコンテンツ PR

From Informa TechTarget

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ホワイトペーパーランキング PR

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

TechTargetジャパン SNS

X @techtarget_itmをフォロー

インフォメーション

TechTargetジャパンをフォロー

TechTargetジャパンについて