データの一元化でプロセスを可視化
PLMベースのシステム統合で車両設計を合理化したJaguar Land Rover
高級車メーカーJaguar Land Roverが業務システムを一新し、車両の設計と生産管理で使用するデータを一元化した。
英国の高級車メーカーJaguar Land Roverは、新車の開発プロセス改善に当たって、製品ライフサイクル管理(PLM)システムで使用するデータを共有するための標準化を行った。
Computer Weekly日本語版 3月19日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 3月19日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
同社は2008年、米FordからインドのTata Motorに11億5000万ポンドで売却された際に、業務システムを刷新した。この買収によって、FordのITシステムからPLMシステムへ移行することを余儀なくされたからだ。
本誌Computer Weeklyは、Jaguar Land RoverのPLM担当シニアマネジャー、デイヴ・シャラット氏に話を聞いた。同氏は、「新しい業務システムの構築は、文字通り白紙の状態から始めた」と語る。
統合してシンプルに
シャラット氏によると買収当時のJaguar Land Roverは、システムを統合して簡素化するテクノロジーと、新しい車両を設計するための一元化したデータを必要としていた。
同社は、一貫していて重複のないSVOT(Single Version Of the Truth)状態のデータをベースとする、新しいPLMシステムを構築するためのアーキテクチャを策定。CAD、CAM(コンピュータ支援製造)、CAE(コンピュータ支援エンジニアリング)などの既存アプリケーションでそのデータを利用するところから、新たな取り組みを開始した。
「PLMシステムは必要に応じて、ERPシステムに接続する」とシャラット氏は語る。
自動車の設計や製造で使用するアプリケーションはある程度統合されており、あるアプリケーションがデータを別のアプリケーションに渡すことは一般的な流れだ。だがJaguar Land Roverとしては、データは作成元のアプリケーション内にまとめておき、他のアプリケーションにはAPI経由で必要なデータを参照させる方式を希望していた。
「こんなことをやっている会社は他に見当たらなかったので、複数の企業と提携して作業に取り組んだ。具体的には、仏Dassault Systemesと米IBMが共同で提供しているPLMをベースにした」とシャラット氏は説明する。この取り組みの成果は、Jaguar Land Roverの2015年の新車開発に導入される見込みだ。
データの接続
システムの統合は、OSLC(Open Services for Lifecycle Collaboration)で定められた標準に従って進めた。OSLCは、アプリケーション間のデータ交換を実行するための一連のAPIを提供している。
Jaguar Land RoverはDassault SystemesおよびIBMの協力を得て、IBMがRationalブランドで販売しているツールセットでDassaultのPLM製品「Enovia」に接続し、高級車の設計と製造の分野にこのシステムを適用する。
2つの製品間の複雑なマッピングを実現したことで、Jaguar Land Roverは業務プロセスが正しく進行していることをデータの流れから確認できるようになった。
「製品で実現しなければならない要件を定義している場所から、全車両のマイルストーンとそのスケジュールをRationalツールセットに対して公開する。要件はEnoviaに転送する。Enovia上で検証プロセスを実行するからだ」とシャラット氏は語る。
同社では製品開発テストの照合にもRationalツールセットを使用する。
続きはComputer Weekly日本語版 3月19日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 3月5日号:サーバ市場を揺るがすIBM+Lenovo連合
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 取引先のセキュリティをどう管理する? 「SCS評価制度」対応の勘所を解説 -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] SCS評価制度「★4」取得のカギ 最大の壁を突破する方法とは? -
製品資料
[NTTインテグレーション株式会社] 2026年度末から運用開始 「SCS評価制度」に備えて製造業がやるべきことは? -
事例
[ネットワンパートナーズ株式会社, アイビーシー株式会社] ハイブリッド環境の一元管理と快適な無線LAN環境、三井ホームはどう実現した? -
市場調査・トレンド
[TD SYNNEX株式会社] 調査で学ぶセキュリティ運用の実態 人を増やさず品質を維持する方法とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
3
「ノートPC派」は損をしている? Dellと考える“自作PC”のメリット
-
4
「業務改善とツール活用」に関するアンケート
-
5
「GitHub Copilot」3000人に配布も基本機能しか使われない 保険大手が得た教訓
-
6
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
7
業務用プリンターの老舗が挑むAI活用に向けた開発基盤変革を伴走支援
-
8
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
9
“Intel CPU”搭載PCを危険にさらす「UEFIファームウェア」の脆弱性とは
-
10
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
9
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー