2015年04月24日 10時00分 公開
カスタムナーチャリング

「バックアップは面倒」という固定概念を振り払え作業の効率化を実現するカギはIT管理者の意識改革(3/3 ページ)

[ITmedia]
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バックアップデータから仮想マシンを直接起動

 ShadowProtectでは、バックアップ/リカバリの作業効率を高める工夫も凝らす。まず、バックアップでは増分バックアップにより、前回のバックアップから追加・変更がされたデータのみを複製する。そのプロセスにおいて注目されるのが、HDDへの書き込みをセクタ単位で事前把握し、書き換わった部分だけを複製することだ。これにより、差分バックアップでは必要となるバックアップデータの比較プロセスを排し、作業時間を大幅に削減する。

 リカバリでは、ドライバの自動調整を行う「Hardware Independent Restore」機能により、異なるマシン間、さらに物理マシンから仮想マシンやその逆のリストアも可能にする。将来的に仮想環境へ移行する可能性がある場合、ShadowProtectを使用していれば、システムの仮想化も非常に容易に行うことができる。

 また、高速リカバリの手段として「VirtualBoot」と「HeadStart Restore(HSR)」の2つの手法を用意する。Virtual Bootは、Oracleの仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」を利用し、バックアップイメージを仮想ディスクと見なして仮想マシンを立ち上げる。リカバリ作業を伴うことなく、万一の際にはわずか数分で代替環境を整備できる。ユーザーは特別難しい処理を行う必要はなく、ほぼ全自動で仮想マシンが起動される。

photo VirtualBootの起動イメージ

 「Virtual Bootを利用すれば、特別な前準備がなくても、一般的なクライアントPCを用いてフェイルオーバーできます。対して、HSRはサーバを別途用意することで、本格的なDR環境を構築できます。いずれにせよ、リカバリ作業の時間と手間を削減できる点で両者に違いはなく、システムの重要度を基に両者を使い分けることで運用の手間やコストを削減できます」(岡出氏)

photo HeadStart Restore(HSR)の起動イメージ《クリックで拡大》

 バックアップイメージ管理ツールであるImageManagerには、バックアップイメージを外部サイトへレプリケーションするための「ShadowStream」というオプションが準備されている。ShadowStreamとHSRを組み合わせれば、遠隔ファイルオーバーを実現することもできる。もともとサイズの小さい増分バックアップイメージが転送される上、時間帯に応じてネットワーク帯域を制限する機能もある。そのため、遠隔フェイルオーバーのような環境を構築する場合でも、ネットワークの負荷軽減対策を容易に行うことができる。

photo ShadowStreamとHSRを組み合わせた、遠隔ファイルオーバーの構成イメージ

 これらの高度な機能に着目し、ShadowProtectを採用する企業はグローバルで数多い。その1社の米国の金融機関では、パスワード管理ミスとメモリ容量不足が重なり、メールサーバへのアクセスが全面遮断され、メールに添付された契約書類などの閲覧が不可能になる事態に陥ったことがあった。だが、VirtualBootにより仮想マシンを立ち上げることで、メールサーバの開発元さえ諦めたシステムのリカバリを実現し、契約のチャンスを逃さずに済んだのだという。

 システムやデータの重要性によって、最適なバックアップ/リカバリ手法は異なる。しかし、必ず抑えておくべきことがある。それは、時間の経過とともにアプリケーションやストレージの追加など、運用環境は変化し続けるということだ。

 「この点への理解を欠いた場合には、バックアップしていたにもかかわらず、適切にリカバリができなくなることもあり得ます。だからこそ、四半期ごとなど定期的に、正しくリカバリできるかを確認する作業も大切です」(岡出氏)

 ShadowProtectによるバックアップは、業務時間中に定期バックアップを行っても、システム負荷が小さく、データの整合性も確保される。IT管理者は、バックアップ取得のために特別に時間を割く必要がない。また、ShadowProtectが提供するHardware Independent Restoreはリストア先マシンを選ばず、VirtualBootやHSRは非常に短時間でのリカバリを実現する。ツールの特性を理解してそれを引き出す運用の仕方をすれば、バックアップとリカバリは大きく効率化され、信頼性も向上する。ShadowProtectによって、IT管理者の業務は大きく改善されるだろう。

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提供:ストレージクラフト テクノロジー合同会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部/掲載内容有効期限:2015年6月26日

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