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クラウドを用意するのは誰? Amazonに太刀打ちできない社内IT部門社内リソースよりも便利なAWS

Amazonに代表されるクラウドプロバイダーが登場した結果、社内のIT部門がその攻勢に太刀打ちできない企業が出てきた。さらに、IT管理者の業務(予算)を奪う事態にもつながっているという。

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 仮想化技術のおかげで、ハードウェアのプロビジョニングよりも容易に新しいリソースを追加できて、ダウンタイムも最小限で済むようになった。だが、ビジネスが求めるものとIT部門が提供できるものとの間に断絶が存在することが多い。

 「仮想マシン(VM)を20分で配備可能」といった派手な宣伝文句を掲げるベンダーは少なくない。ただ残念なことに、現実にはその通りにはいかないことが多い。VMを配備するのに長い時間がかかるのが普通だ。承認を取り付けたり、コストを配分したりするなどの煩雑な作業を伴うからだ。ベンダーの約束通りにならなかった場合、ビジネス部門のリーダーたちの不満はIT部門に向かうことになる。

 エラスティックコンピューティングモデル(一般にはクラウドコンピューティングと呼ばれる)は、こうした問題に対処するために、短時間でVMのプロビジョニングを行う必要性から生まれた。この分野にいち早く参入した米Amazonは、同社のエラスティックコンピューティングモデルで業界に大きな変革をもたらした。このモデルでは、企業は使用した容量とリソースの代価を払うだけでよい。

※エラスティック(英語のelastic):順応性のある、伸縮性のある、という意味。コンピューティングの分野では、拡張性や障害復旧能力を有することもいう。

VMwareやMicrosoftによる“Amazon包囲網”も

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