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縁の下の力持ち「Microsoft Azureストレージ」の3つの機能を使い分ける:Microsoft Azureスマート解説【第5回】
「Microsoft Azure ストレージ」には、3種類のストレージが用意されている。これらのストレージは、格納するデータの性質やサイズ、格納後の利用方法、実装の際に適用するデザインパターンなどに応じて使い分ける。
これまでの連載
- 第1回:Windows Azureを企業利用するための基礎知識
- 第2回:IaaSとの違いは? Microsoft AzureのWebサイト実行基盤を解説
- 第3回:使い勝手はどんな感じ? 「Microsoft Azure 仮想マシン」を解説
- 第4回:ITインフラの新常識“Immutable Infrastructure”の先駆け、Azure クラウドサービス
連載インデックス:Microsoft Azureスマート解説
Microsoft Azure ストレージとは
「Microsoft Azure ストレージ」とは、さまざまな種類のデータを格納するためのサービスである。ストレージの種類として、「BLOB」「Table」「Queue」の3種類のストレージが用意されている。これらのストレージは、格納するデータの性質やサイズ、格納後の利用方法、実装の際に適用するデザインパターンなどに応じて使い分ける。
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BLOBはオブジェクトストレージおよびブロックストレージである。主に、大量の非構造テキストやビデオ、オーディオ、画像などのバイナリデータを格納するために使用する。Tableは分散Key-Valueストア(分散KVS)で、アプリケーションのログデータなどの半構造化データを格納するために使用する。Queueはメッセージキューの機能を持ったストレージだ。主にアプリケーション間でメッセージをやりとりするために使用する。
本サービスでは、ストレージアカウントという単位で管理を行う。1ストレージアカウントに対してBLOB、Table、Queueを複数個作成することができ、1ストレージアカウント当たり最大500Tバイト(2014年7月24日時点)のデータを格納することができる。そのため、よほどのことがない限り、データ容量を気にせずに使用することができる。
堅牢にデータを格納する仕組み
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