中堅・中小企業を先手必勝へと導く「一歩進んだIT活用」を学ぶ【第4回】
大企業だけのもの? 中堅・中小企業も無関係ではない「IT活用の新領域」とは(1/2 ページ)
ソーシャルやビッグデータ、IoT/M2Mをはじめとした「IT活用の新領域」が注目を集めている。IT活用の新たなモデルであるこれらの領域は、中堅・中小企業にとってどのような意味を持つのだろうか。
「IT活用」というと、会計や販売、人事、給与などの基幹系システムや、グループウェアやメールなどの情報系システムを利用するシーンを思い浮かべる場合が多いだろう。もちろん、これらの業務システムは中堅・中小企業にとって今後も重要なビジネス基盤であり続けることは言うまでもない。だが昨今では、従来の業務システムとは少し異なる新たな動きも見え始めている。「ソーシャル」「ビッグデータ」「IoT/M2M」などに代表される「IT活用の新領域」とも呼ぶべき動きだ。今回は、それが中堅・中小企業にとってどのような意味を持つのかについて探っていく。
「ビッグデータ」「IoT/M2M」は「ソーシャル」よりも関心が高い
まず冒頭に挙げた3つのキーワードの定義を明確にしておこう。ソーシャル、ビッグデータ、IoT/M2Mはそれぞれ以下のように定義される。
ソーシャル:
TwitterやFacebookといったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)から情報を得ることで顧客ニーズを把握したり、SNSを通じて自社または自社の商材の認知を高めようとする取り組み。
ビッグデータ:
業務システム、ソーシャルネットワーク、各種センサー、行政などが管理、収集するオープンデータといった従来と比べて大容量かつ多種多様なデータを、リアルタイムまたはそれに近い短時間で集計、分析することによって顧客ニーズやビジネス状況を把握・理解し、より精緻で迅速なビジネス活動に結び付けようとする取り組み。
IoT/M2M:
製造装置、エレベータ、自販機などのさまざまな機器がセンサーを通じて得たデータをシステム側で収集、分析することで機器同士が双方向または自律的に動作し、新たな付加価値や全体の効率化・省エネ化などを実現しようとする取り組み。
3つのキーワードのうち、多くの方に比較的なじみがあると思われるのがソーシャルだ。企業としてSNSのアカウントを作成し、自社の知名度向上や顧客との対話に活用しているというケースもあるだろう。一方、ビッグデータやIoT/M2Mは主に大企業における取り組みが中心であり、中堅・中小企業にはあまり縁がないとお考えの方が多いのではないだろうか。
そこで、3つのIT活用の新領域に対する活用意向を尋ねた結果が以下のグラフである。年商5億円以上~100億円未満の中堅・中小企業を対象として「今後3年以内に投資の可能性があるかどうか」を尋ねたものだ。
上記のグラフを見ると、中堅・中小企業における今後3年間の投資意向はソーシャルよりもビッグデータやソーシャルの方が高いことが分かる。これは何を意味しているのだろうか。
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