モノのインターネットに関する疑問に答える
5分で分かる「IoT」、単なる流行ではないビジネス利用の将来性
「IoT」(モノのインターネット)の出現により、企業のIT担当者はその可能性と対策に関心を寄せていることだろう。本稿では、IoTに関する基本的な疑問に答える。
インターネットに接続する情報端末、電化製品、機械は増えている。「IoT」(モノのインターネット)がどのようなものかを理解し、その利用ケースや企業における可能性を探るには良いタイミングだろう。本稿では、次の大きな技術トレンドであるIoTについて、よく寄せられる質問に答える。
IoTとは何か
IoTという概念は、あらゆる人・モノがセンサーやモニター装置を通じて無線でデータをやりとりする世界を意味している。その考え方によると、あらゆるものがインターネットでつながるようになり、最終的には作業の効率化や自動化を実現する。
IoTは単なる流行ではないのか
単なる流行ではない。あらゆるものがつながった世界は現実になりつつある。それを実現するために必要なテクノロジーの大半は既に存在する。ウェアラブルデバイスやスマートサーモスタットといったイノベーションも、実用化の可能性が見えている。また、複数のベンダーがデバイス間の接続性の標準化を目指すコンソーシアムを設立している。IoTを構成するデバイスやアプリケーションの開発についての要件を示していく。
IoTを活用できるビジネスアプリは何か
IoTは、考え得るほぼ全てのものを自動化、監視するために利用できる。例えば、スマートフォンの動きを感知し、会議室に近づくと照明や空調を自動的にオンにすることができる。また、自動車が会社へ到着する時間を予測し、職場のPCを自動的に起動することも可能だ。端末から収集したデータを追跡し、業務で時間を浪費している単調作業を自動化できれば、ビジネスと効率化の両面で驚くほどの効果が上がるだろう。
一方で、IoTは、IT部門にこれまでにない複雑さをもたらす。特に、データセンターでの日々のデバイス監視と管理作業に与える影響は大きい。相互接続されたデバイスから発生する膨大な量のトラフィックに対応する準備ができていないデータセンターでは、何Tバイトものデータによってストレージと帯域幅が枯渇することになる。
IoTは企業で使用できる段階にあるのか
状況によって異なるため一概にはいえない。あらゆるものからデータが発生するIoTの世界において、企業はより多くのストレージと帯域幅を用意しなくてはならない。
企業にとって重要な情報を妨げることがないよう、ネットワークの混雑を回避する新しいトラフィック管理ポリシーも必要になる。ネットワークが既にフル稼働状態の企業では、インフラを改善するまでIoTが現実的な選択肢となることはないだろう。ITスタッフの準備ができていない場合も同様だ。このような状態でIoTを導入し、業務を自動化しようとすれば大惨事になるだろう。特にセキュリティに関しては注意が必要だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
2
ソフトウェア開発生産性向上に取り組む企業は4割 調査で学ぶ「停滞」の正体
-
3
クラウド資格コレクターは評価されない? 年収1000万を分ける“OSの理解度”
-
4
「完璧な設計」なのに3000万円溶けた AWSの失敗事例から学ぶ3つの教訓
-
5
年収700万超エンジニアに共通するスキルと「もっと勉強すべきだった分野」
-
6
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
7
無料の「Apple Business」で十分? 情シスが陥りがちなポイント
-
8
なぜMicrosoft製品か Copilotで問い合わせ6割減の企業事例
-
9
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
10
「配信に1カ月」の代償 カルビーがLINE運用で外部依存を断ち切った理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
4
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
5
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
6
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
7
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
8
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
9
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
10
NTTドコモが実践したクラウド統合監視 業務量2倍でも残業削減を実現できた理由
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー