ウイルス感染でゾンビ化するモノ――本当は怖いIoT問われる責任の所在

数十億台もの機器がデータを収集して共有するIoT。もし、それらの機器がウイルスに感染すれば、甚大な被害が予想される。この責任は誰が負うのだろうか。

2014年05月23日 12時00分 公開
[Shamus McGillicuddy,TechTarget]

 「モノのインターネット」(Internet of Things、以下“IoT”)を支持する人々は「数兆ドルのビジネスチャンス」だという。だが、IoTにはプライバシーと安全性に関する問題も潜んでいる。身の回りのあらゆるものをインターネットに接続する前にセキュリティについて考える必要がある。

 IoTは非常に大きな概念のため、セキュリティについて議論することは容易ではない。自動車、牛、石油掘削装置、医療機器、冷蔵庫など「あらゆるもの」にIPアドレスを割り当てた場合、どうやってコントロールすればよいのだろうか。この全てを取り囲める境界は存在しない。

 米Cisco Systemsでセキュリティ/ガバメントグループの部長と最高技術責任者を兼任するブレット・ハートマン氏は次のように述べている。「問題は、それぞれの領域が完全に分離されていることだ。各領域で使われているテクノロジーは、それぞれに特化している傾向がある。IoTのセキュリティを一括で管理することは不可能だ」

ITmedia マーケティング新着記事

news024.png

「ECプラットフォーム」 売れ筋TOP10(2024年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news090.jpg

GoogleがZ世代のローカル検索でInstagramやTikTokに敗北 なぜこうなった? これからどうなる?
Googleは依然として人気の検索サイトだが、ことZ世代のローカル検索に関しては、Instagra...

news056.png

DE&Iに関する実態調査 「公平」と「平等」の違いについて認知度は2割未満
NTTデータ経営研究所がNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションと共同で実施...