APIとオープンソース、クラウドサービスがけん引
ゴールドマン・サックスCIOが語る「FinTechスタートアップ」としての消費者金融事業(1/2 ページ)
デジタルディスラプションの鍵となるAPIとクラウドサービスおよびオープンソースについて、Goldman Sachsの最高情報責任者(CIO)であるマーティン・チャベス氏に話を聞いた。
企業や政府機関、そして世界の1%の富裕層を対象にしたファイナンシャルアドバイザーだったGoldman Sachs Groupが、安全圏から踏み出した。グローバル投資銀行である同社はこのほど、消費者のためのオンライン融資プラットフォーム「Marcus.com」を披露した。同プラットフォームは新しい顧客、すなわち借金を抱えた普通の人たちを新たな照準に据えただけでなく、Goldmanにとっての新たな技術戦略を体現している。
Marcusの名称は同行の創業者の名にちなむ。Goldmanは同サービスで、ProsperやLending Clubのような新世代の消費者向けオンライン融資会社に対抗する。そうしたFinTechの新興企業はこの数年で相次ぎ急激に頭角を現し、ニッチ市場にピンポイントで照準を絞る企業もある。
FinTechの新興企業はウォール街の昔ながらの巨大企業よりもスピーディでアジャイルな顧客サービスを提供するため、テクノロジーを頼みにする。APIで構築されたMarcusは、それと同じ思考から生まれた。
「人は一切介在しない。金融業界ではありがちなサプライチェーンの真ん中のスプレッドシートも存在しない」。Goldman Sachsの最高情報責任者(CIO)兼副最高財務責任者のマーティン・チャベス氏はそう語る。
チャベス氏によれば、実際にGoldmanはAPIだけでなくオープンソースやクラウドサービスも活用している。同氏はこの3要素について、金融サービスの革新において自身が経験した中で最も「根幹的なけん引役」と位置付ける。この3要素はGoldmanの社風とGoldmanの顧客の両方を変革させているといい、「われわれは新しい消費者事業について、147年の経験を持つFinTechのスタートアップと宣伝している」と同氏は語った。
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