進化する画面転送プロトコル
デスクトップ仮想化3大ベンダーの画面転送プロトコル、その違いは?(1/2 ページ)
仮想デスクトップを使用している企業にとって、さまざまなデスクトップ仮想化プラットフォームで用いられている画面転送プロトコルが担う機能を理解することは重要だ。
バスケットボールコートのポイントガードと同様に、画面転送プロトコルは仮想デスクトップの司令塔として機能する。
画面転送プロトコルは、できる限り効率的に、データが従うべき一連の規則または動きを規定している。ポイントガードの試合統制力が優れているほど、チームは得点を挙げやすくなる。そのため各デスクトップ仮想化プラットフォームの画面転送プロトコルが何に特化しているかを理解するのが重要である。仮想デスクトップは画面転送プロトコルを使用して、リモートアクセスを可能にしながら、物理デスクトップと同じ構成とパッチを使用して、アプリケーションを実行している。
画面転送プロトコルとは
画面転送プロトコルは、ネットワーク経由で、デスクトップホストとリモートクライアントの画面を中継するもので、ユーザーに情報を伝達するデータ転送規則を使用している。
画面転送プロトコルテクノロジーの3大ベンダーは、Citrix Systems、Microsoft、VMwareだ。各デスクトップ仮想化ベンダーのプロトコルにはそれぞれ特徴があり、暗号化のサポート、スマートカード認証、帯域幅の削減、リソース共有の細部は異なる。グラフィック性能、複数のユーザーによるアクセスのしやすさ、モバイルデバイスのサポートにより、以前はCitrixの「HDX」が画面転送プロトコルとして好まれていた。後に、MicrosoftとVMwareの2社が、同社の主な競合ベンダーとなった。
企業向けのモバイル技術が成長を続けるにつれ、画面転送プロトコルも同様に進化している。モバイルデバイスでは、タッチスクリーン、アプリケーションプログラミング、高解像度の画像が用いられることが少なくない。そして、これらを転送する役割を担うのが画面転送プロトコルだ。現在は、各企業が自社のニースに合うディスプレイプロトコルを選択するようになっている。
多くの製品を対象にするMicrosoft
Microsoftが「リモートデスクトップサービス」(RDP)を開発したのは、同社が「Windows NT 4.0 Server」の「ターミナルサービス」をリリースしたときだった。現在RDPは、Microsoftのディスプレイテクノロジーである「RemoteFX」スイートに統合している。当初、RemoteFXの主要機能は、物理GPUの仮想化と「Windows 7」でのUSBのリダイレクトだった。だが「Windows Server 2012」のリリースによって、優れたグラフィックス、マルチタッチ、GPUが利用できない場合にGPUを作成する機能などを追加し、RemoteFXの性能を向上させている。
またMicrosoftはiTapのIPを取得している。RDPクライアントを頻繁に更新してAppleの「Mac」と「iOS」、Googleの「Android」にも堅牢な画面転送プロトコルの性能を提供している。「Windows Server 2016」は、OpenGLアプリケーションとOpenCLアプリケーションを使用して、グラフィックスのサポートが大幅に更新している。この更新は、Microsoftが画面転送プロトコルのトップベンダーと競える一助となった。
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