OSの強化に役立つ
「Windows 10」の使い勝手をピカピカに磨く仮想化ツール
Microsoftの「Windows 10」にはIT担当者が必要とするもの全てが組み込まれているわけではない。本稿では、導入をスムーズに行うためにIT担当者が使用しているテクノロジーやサードパーティー製ツールを紹介する。
導入方法に関係なく、Windows 10を他のテクノロジーやツールで補強するのは非常に有効であると、IT担当者の見解は一致している。
自動的にアプリケーションを分析する互換性テストツールは、例えば、Microsoftが行う頻繁なOSアップデートに関する懸念の緩和に役に立つ。スイスの大手保険会社Die Mobiliarは、Citrix Systemsの「Citrix AppDNA」を含め、複数の選択肢を検討している。そう話すのは、システムエンジニアのサシャ・ソメット氏だ。
同社は、勤務時間中に社員がアップデートによって作業を中断させられる問題への対処として、仮想デスクトップでのWindows 10 VDIの使用が有効だと考えている。
「アップデートサイクルへの対処は物理デバイスでは難しいが、仮想だと容易になる。仮想だと夜間アップデートが可能になるが、物理デバイスだと夜間は電源が切られているか、ネットワークにつながっていないだろう」(ソメット氏)
仮想化では、Windows 10ユーザーとは互換性のないレガシアプリケーションへのアクセスも可能になる。例えば、Windows 10を利用する多くの企業が、Microsoftの「Microsoft User Experience Virtualization(UE-V)」や「Microsoft App-V」の機能を活用している。そう語るのは、英国のITコンサルタント会社Howell Technology Groupでエンドユーザーコンピューティングのソリューションアーキテクトを務めるジェームズ・ランキン氏だ。アプリケーション仮想化の選択肢には、「Citrix XenApp」や「VMware ThinApp」などもある。RES SoftwareやAppSense(現在はどちらもIvantiが買収)などが提供するユーザー環境管理ツールを使用すれば、移行も容易になる。
マサチューセッツ大学ローウェル校も、教職員や学生の仮想デスクトップにWindows 10を導入したが、導入当初はパフォーマンスに問題があった。Windows 10はGPUを利用する仕組みになっている。しかし同校にはWindows 10 VDI用のGPU高速化テクノロジーがないため、結局、デスクトップが大量のCPUリソースを利用することになる。そう語るのは、同校でプラットフォームおよびシステムエンジニアリング部門のディレクターを務めるスティーブ・アサーナス氏だ。そこで、同校はデスクトップパフォーマンス全体を向上するためにNVIDIAのグラフィックスカードを追加することになった。
ボストンのある法律事務所には、厳しいセキュリティとコンプライアンスの要件がある。そのため、サードパーティー製マルウェア対策ソフトウェアが必須のアドオンになる。同社は、Cylanceのソフトウェアを導入した。このソフトウェアは機械学習を用いて、アプリが実行すべきタスクを見極め、異常なアクティビティーを見つけ出す。また、処理がサーバにオフロードされるため、ローカルリソースが占有されてPCの速度が低下することはない。
「このソフトウェアを導入してから、PCのウイルス感染は非常に少なくなった」と、同社の最高情報責任者(CIO)は匿名を条件に語った。
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