「iPhone」と「Android」スマホを比較するなら「機種」「OS」にまず注目すべし:失敗しないモバイルデバイス選びの5大ポイント【前編】
数あるモバイルデバイスの中から自社に最適な製品を選ぶためには、何を確認すべきなのか。主要な選定ポイントを紹介する。
現在は多数のベンダーがスマートフォンやタブレットを販売しており、サイズや機能は幅広い。その中から自社に最適なデバイスを選ぶのは容易ではない。本稿では、企業向けモバイルデバイスを選ぶときに検討すべき5つのポイントと、それぞれにおける主要商品の位置付けを解説する。前編では、その中から2つを取り上げる。
ポイント1:機種の種類
大手ベンダーのほとんどはスマートフォンとタブレットの両方を販売しており、それぞれに複数の機種を用意している。
Appleのラインアップはシンプルで、スマートフォンの「iPhone」シリーズとタブレットの「iPad」シリーズに大別できる。iPhoneシリーズの最新機種「iPhone X」は、新たに全面ディスプレイを採用し、大画面版iPhoneの「iPhone 8 Plus」と比べてディスプレイが大きくなったが、デバイス自体のサイズは小さくなった。2018年に発売とみられる次期Plusが全面ディスプレイを採用すれば、これまでよりも大きなディスプレイになるはずだ。
GoogleのモバイルOS「Android」搭載のスマートフォンとタブレットには、Appleのデバイスよりはるかに多数の機種がある。ASUSTeK Computer(以下、ASUS)、BlackBerry、Google、Huawei Technologies、Lenovo、LG Electronics、Nokia、Samsung Electronics、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニー)といった数多くのベンダーが出している。例えばSamsungの「Galaxy」シリーズのスマートフォンには「Galaxy Note8」「Galaxy S8」「同S8+」など、タブレットには「Galaxy Book」「Galaxy Tab」「Galaxy View」がある。
機種数はベンダーごとに大きく違う。特にAndroidデバイスは、各機種のバリエーションも含めるとさらに多くなる。Googleの最新機種はスマートフォンの「Pixel 2」「Pixel 2 XL」、タブレットの「Pixel C」などと限られているが、ASUSの「ZenFone」シリーズや「ZenPad」シリーズは用途別に多様な機種をそろえる。
Microsoftは独自の機種を展開している。「Windows 10 Mobile」搭載スマートフォンの「Microsoft Lumia」シリーズはまだ販売しているが、Microsoftはスマートフォンビジネスから撤退した状態に近い。タブレットとしてもノートPCとしても使える2-in-1デバイスの「Surface Pro」は、今も企業向けデバイスとして有力だ。
BlackBerryも独自路線を進んでいる。「BlackBerry OS」搭載のスマートフォンはビジネス向け市場からほとんど消えたが、Android搭載スマートフォンを何種類か出している。
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