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「2進法」と「16進法」はどう使い分けるのかエンジニアが知っておきたい「2進法」と「16進法」【第5回】

2進法や16進法はコンピュータの基礎を成す記数法だ。それぞれどのような場面で活用の機会があるのか。

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 コンピュータが2進法で表現する数値の桁数を「ビット」(bit)、複数のビット(通常は8bit)を「バイト」(B)と呼ぶ。1Bを構成する8bitの数値は、1桁または2桁の16進法の数値で表せる。

2進法と16進法はこう使う

 例えば1B中の先頭4つのビットが0(オフ)、後方4つのビットが1(オン)である数値は、2進法では「00001111」になる。一方16進法で表すと「f」になる。1バイトの中の8つのビットが全て1の場合、2進法では「11111111」、16進法では「ff」だ。

 16進法でバイト値を表すことは、さまざまな場面で役立つ。例えばデータをバイト列で表現する「シリアライゼーション」を実現する場合、開発者は頻繁に16進法を使用することになる。シリアライゼーションを実現する仕組みには、データフォーマット「Protocol Buffers」や、フレームワーク(アプリケーションの基礎的なテンプレートと実装に必要なプログラム部品をまとめたもの)「Apache Thrift」などがある。その中で、値をビット単位で表現するときには2進法を使う。


 2進法と16進法を理解し、数値を変換できることは、開発者にとって有用なスキルだ。コンピューティング技術が発展する中で、現時点はビットやバイト単位での演算を実施することがなくても、いつかそのスキルが役立つ日が来る可能性がある。

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