PCを買わずに使う「PCaaS」がセキュリティにも役立つのはなぜ?:PCaaSを利用する7つのメリット【第4回】
「PCaaS」(PC as a Service)はPCをサービスとして利用できるようにするだけでなく、セキュリティの強化にも役立つ。PCaaSのセキュリティ面のメリットを詳しく説明する。
「PCaaS」(PC as a Service)のサービス内容には、PCの利用権に加えてPCの監視サービスやセキュリティサービス、ライフサイクル管理サービスが含まれる。PCaaSの7つのメリットのうち、6つ目と7つ目を説明する。
6.セキュリティを確保しやすくなる
連載:PCaaSを利用する7つのメリット
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PCは、サイバー攻撃経路の一つになる。導入したソフトウェアの数が増え、バージョン管理が複雑になって管理し切れなくなると、PCを対象としたサイバー攻撃が成功しやすくなる。
ユーザー企業に対して、PCaaSのベンダーはPCと同時にセキュリティサービスを提供する。セキュリティサービスには、サイバー攻撃の防止と修復、データの暗号化、安全なネットワークへのアクセスなどが含まれる。ユーザー企業はPCaaSのセキュリティサービスを管理対象の全てのPCに適用することで、一貫したエンドポイントセキュリティの確保が可能になる。
7.PC更新サイクルを短縮できる
PCを購入して所有する場合、ユーザー企業はハードウェアの費用対効果を高めようとして、理想的なライフサイクルをはるかに超えてPCを使い続ける場合がある。その結果、PCの運用コストが高騰し、セキュリティの潜在的な脆弱(ぜいじゃく)性が生じる可能性がある。
サービス内容にPCの破棄が含まれるので、PCaaSを利用すればユーザー企業はPCの定期的な交換と廃棄が可能になる。スペックが向上した新しいPCを利用することで、エンドユーザーの生産性を高めやすくなるだけではなく、新しいエンドポイントセキュリティ技術が利用できるようになる。
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