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医療機関CTOが明かす「ネットワーク自動化」導入成功の“3大ステップ”とは:米国医療機関が挑む「ITの変革」と「ITによる変革」【第4回】
米国医療機関Wexner Medical Centerは、3つステップに分けてネットワーク自動化を導入したという。各ステップの内容とは。CTOに聞いた。
Ohio State University(オハイオ州立大学)付属の医療センターWexner Medical Center(以下、WMC)は、外来患者数の増加に備えた堅牢(けんろう)なシステム構築の一環として、ネットワークの改善に着手。その手段として、ネットワークの構成や運用を自動化する「ネットワーク自動化」を選んだ。
Wexner Medical Centerの「ネットワーク自動化の導入戦略」
WMCは3つのステップに分けて、ネットワーク自動化の導入を進めている。WMCで副最高情報責任者(Deputy CIO)および最高技術責任者(CTO)を務めるシジ・アテコヤ氏によれば、3つのステップは以下の通りだ。
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連載:米国医療機関が挑む「ITの変革」と「ITによる変革」
- 第1回:DXの“勝ち組”医療機関を困らせた「駄目なネットワーク」の笑えない惨状
- 第2回:医療機関CTOが断言「ネットワーク担当者に“自動化で失業”はない」の真相
- 第3回:医療機関CTOが目指す“患者が来るのを待たない医療”とは?
ネットワーク関連の注目記事
- ステップ1
- ネットワーク担当者がネットワークのさまざまな構成を理解し、自動化できる業務を見極め、ネットワークの動作を推測できるようにする。
- ステップ2
- ネットワーク担当者が自動化すべき業務を判断し、それを実現するための制御内容をネットワークデバイスに配信できるようにする。
- ステップ3
- ネットワーク担当者が、ネットワークベンダーGluwareのネットワーク自動化ツールを利用し、自動化を大規模に実施する。
WMCは、既に100種類以上の業務を自動化した。「ネットワーク全体の自動化に向けて取り組んでいる」とアテコヤ氏は説明する。
ネットワーク自動化ツールを導入するに当たって「ツールによって提供する価値が違うことを認識する必要がある」とアテコヤ氏は言う。ネットワークの特定の部分のみを対象としたツールを使用したネットワーク担当者は、全体を見ようとせず、ある特定の領域だけを対象に自動化の成果を判断してしまう可能性がある。ネットワーク全体をくまなく分析することで、自動化の成果を正確に監視できるようになると、アテコヤ氏は考えている。
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