「何も変更していないのにWebサイトがクラッシュ」 そのときの原因は?:Webサイト「クラッシュ」7つの原因【第4回】
クラウドサービスでWebサイトを運営している場合、何も手を加えていないのにWebサイトのクラッシュが発生することがある。それはなぜなのか。そのとき、まず何をすればいいのか。
企業のWebサイトに表示トラブル「クラッシュ」が発生したとき、その原因が必ずしも「自社」にあるとは限らないという。どういうことなのか。本稿はクラッシュが発生する7つの原因のうち、4つ目を紹介する。
4.クラウドサービスで起こりがちな“あの問題”
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連載:Webサイト「クラッシュ」7つの原因
- 第1回:いまさら聞けない「Webページがクラッシュしました」の“クラッシュ”って何?
- 第2回:Webサイトを良くするはずの「プラグイン」がなぜ“クラッシュ”を招くのか
- 第3回:「WordPress」でやりがちな“あのうっかり”がWebサイトのクラッシュを招く
知っておきたい、Webサイト運用の知識
何の変更も加えていないのにWebサイトがクラッシュした場合、問題はサーバにある可能性がある。サーバがクラウドサービスにある場合、サーバに関する問題の解決は、主にクラウドベンダーが担う。
問題がクラウドサービスのサーバにある場合、原因としてはクラウドサービスのインフラのメンテナンスや障害が考えられる。こうしたときユーザー企業にできることは、クラウドベンダーに連絡し、問題があることを知らせることだ。クラウドサービスに問題がある場合、自社のWebサイトがクラッシュしていれば、同じクラウドサービスを使っている他の企業のWebサイトもクラッシュしている可能性がある。
クラウドベンダー各社は、さまざまなサービスメニューを用意しており、ユーザー企業は自社に最適なものを選べる。主に、下記の選択肢がある。
- 専有サーバ
- 共有サーバ
- 仮想専有サーバ(VPS:Virtual Private Server)
- コンテンツ管理システム(CMS)専用サーバ
企業は概して、安価で管理が簡単なことから、まずは共有サーバの利用を検討する。しかし共有サーバにはさまざまな制限があり、本格的なWebサイト運用には不十分な場合がある。共有サーバはその名の通り、複数のWebサイトでサーバリソースを共有する。そのため他のWebサイトが大量のサーバリソースを使用している場合、自社のWebサイトがクラッシュする可能性がある。
大規模なWebサイトは大量のアクセスを処理する。円滑な運用には帯域幅(回線路容量)やストレージ容量、メモリ容量など、十分なリソースが必要だ。企業は自社Webサイトへのアクセス数が増えたら、クラウドサービスの契約プランを変更する必要があるかどうかをチェックしよう。
第5回は、5つ目の原因を考える。
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