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医用画像にも使える“BoxやDropboxではない”ファイル共有「Tiger Bridge」とは医用画像の長期保管を考える【中編】

「Tiger Bridge」はオンプレミスのストレージとクラウドサービスを連携させたファイル共有機能を持つ。このツールが医用画像の管理に使えるのはなぜなのか。

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 ストレージ階層化サービス「Tiger Bridge」は、「Box」や「Dropbox」などのファイル共有サービスと似た機能を持つ。Tiger Bridgeを提供するTiger Technologyは、医療業界をターゲットに事業の成長を加速させようとしている。

 Tiger Bridgeのどういった要素が、医用画像の管理に適しているのか。その機能やデータ保管の仕様、特徴について紹介する。

BoxやDropboxに似た操作でファイルを管理できるTiger Bridge

 Tiger Bridgeを使うと、クラウドサービスに保管したファイルは、オンプレミスのストレージにあるファイルと同じように、OS「Windows」のファイルアイコンの形で表示される。ただしこのアイコンは、クラウドサービスにあるファイルを記号的に表しているだけだ。この仕様のおかげで、オンプレミスのストレージ容量を消費しないで済み、ファイルを簡単に見つけてアクセスできる。

 Tiger Bridgeで共有しているファイルは、Windows搭載PCから直接使用できる。技術的に興味深い点は、一種のキャッシュ(一時保存するデータ)を管理して、ファイルへの迅速なアクセスを実現することだ。ファイルを作成して閉じると、Tiger Bridgeによってファイルの内容はクラウドサービスに移動する。この処理はバックグラウンドで実行する。

 ユーザーがファイルを再び開くと、Tiger Bridgeによってそのドキュメントは小さなチャンク(分割したひとまとまりのデータ)単位で復元される。動画ファイルの場合、データを全てダウンロードした後に動画を開くのではなく、ユーザーが目にする部分だけをダウンロードするため、画面への表示が迅速になりやすい。ファイルサイズが非常に大きい医用画像の場合、表示可能なピクセルだけをまずダウンロードし、拡大表示などの操作に必要なピクセルは後からダウンロードする仕組みになっている。


 後編はTiger Technologyが「医療業界のクラウドデータ保管」を重視する理由について紹介する。

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