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建材メーカーが作った「理想のネットワーク」でなぜインシデントが激減したか?地球に優しいネットワークを作る【第5回】

従業員が常時ネットワークに接続するようになり、ITインフラの安定性やパフォーマンスが企業の成長において一段と重要になっている。建材メーカーのEtexが取り組んだネットワークの改善内容とは。

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 世界各国に生産拠点を持つ建材メーカーEtexは、ネットワークを可視化する必要に迫られていた。従業員は各拠点から全社共通アプリケーションに継続的に接続する必要があるので、ビジネスの成否は生産工程の中断を回避できるかどうかに左右される。同社が理想のネットワークを手に入れるために取り組んだことは何だったのか。

途切れにくい“理想のネットワーク”が生んだ成果

 EtexはネットワークサービスプロパイダーGTT Communicationsの協力を得て、自社WAN(ワイドエリアネットワーク)を刷新した。具体的に改善したのは、データや音声の復元力や信頼性、セキュリティなどだ。同社が導入した主な製品・サービスは以下の通り。

  • マネージドSD-WAN(ソフトウェア定義WAN)
  • GTT Communicationsの閉域接続サービス「GTT Cloud Connect」
  • 音声や映像をやりとりする通信プロトコル「SIP」(Session Initiation Protocol)を使った通信回線サービス「SIP Trunking」

 これらの導入により、利用可能な帯域幅(通信路容量)が50%増え、ネットワーク関係のインシデント数が60%減少した。ネットワーク全体の可視性は、SD-WANの管理ツールを利用することで改善した。

 ネットワークを可視化できなければ、IT部門はトラブル時の問題の特定や修復を迅速に実施できず、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みは頓挫してしまう可能性がある。ITインフラの管理が不十分だと、誰も望まないコストが生じ、企業が負担できないほどの金額に達する可能性がある。

 技術がビジネスの妨げになってはならない。企業は従業員が創造力を発揮して革新的になり、生産的になれるITインフラを用意すべきだ。

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