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Zoomが作った新拠点「従業員を幸せにするオフィス」の中身はこれだ:「人とのつながり」とハイブリッドワークの在り方【第2回】
Zoom Video Communicationsが設立した新拠点は、従業員同士の接点作りに重点を置いた。特にどのような点に特徴があるのか。その中身を紹介する。
Zoom Video Communications(以下、Zoom社)は2023年8月、英国に新拠点を設立した。「London Engagement Hub」という名称の同拠点にある75カ所の執務スペースには、以下の設備が配置されている。執務スペースはコラボレーションツール「Zoom」を使って予約可能だ。
- 図書館にあるようなスタイルのベンチ
- 営業部門など外出する職務の従業員がオフィスで一時的に仕事をするためのタッチダウンスペース
- 状況や業務に応じて仕様を変更できるテーブル
- 従来型のデスク
新施設を充実させた先にある「真の目的」とは
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London Engagement Hubは他にも、創造性のある家具やコミュニティーエリア、社外向けの打ち合わせに使えるフォーマルな会議室、通話ブースなどを備える。従業員間のオンラインでの接点作りと、対面での接点作りの両方を実現できる。会議室用テレビ会議アプライアンス「Zoom Rooms」や、Zoom Roomsのデジタルサイネージ機能を備える各会議室の名称は、英国で活躍したミュージシャンの名前にちなんでいる。
Zoom社は2024年に、「エグゼクティブブリーフィングセンター」(EBC)を開設する計画だ。Zoom社はこの施設を使い、最新技術を紹介したり、技術のデモンストレーションを通じて、従業員や見込み客、顧客に没入型の体験を提供したりする。
第3回は、新しい働き方を考える時代に、Zoom社があえて新拠点を設置する意味を探る。
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