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AWS、Azure、GCPの「クラウドコスト」を抑制する“定番の方法”とは クラウドが高い原因はリソースの無駄?【後編】

AWSとAzure、GCPという3大クラウドサービス群では、コストを可視化して削減するためのツールの利用が可能だ。ツールの活用によってコストの可視化や、コスト抑制の計画を立てることができる。

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 クラウドサービスのコストを削減するには、無駄なプロビジョニング(利用可能な状態にすること)を見つけ出し、管理する必要がある。「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」(Azure)、「Google Cloud Platform」(GCP)といったクラウドサービス群には、アプリケーションが使用するリソースのライフサイクルを管理する機能がある。その特徴を紹介しよう。

3大クラウドのコスト管理ツール、何ができる?

 クラウドサービスの無駄なプロビジョニングを探し出し、管理するにはリソースおよびコストを監視するツールが欠かせない。AWSとAzure、GCPが提供する基本的な管理ツールは以下の通りだ。

  • AWS Cost Explorer
  • Microsoft Cost Management
  • Google Cloud Billing

 これらのツールは基本的な機能として、サービスやリージョン(データセンターの地域)、管理のために独自に付与するタグといった単位でリソースの使用量とコストを、グラフ形式で可視化してくれる。

 将来のリソース使用量とコストを予測し、コスト削減の提案もしてくれる。例えばAWSにはリザーブドインスタンス(RI)がある。事前に一定期間の使用を確約することで、オンデマンドでインスタンスを購入するより安価に利用できる仕組みだ。AWS Cost Exploreは現状のリソース使用状況から、RIの推奨数を提案してくれる。

 これらのコスト管理ツールでは、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)による連携またはCSV形式のエクスポートによってコストに関するデータを入手できるため、他のデータ分析ツールやBI(ビジネスインテリジェンス)ツールでデータを利用することが可能だ。

 他にもコスト管理ツールには、一定の利用料金を超えたら通知する機能や、リソース購入時の承認ルールを設定する機能がある。コスト管理ツールを使えば、無駄なリソース購入の予防に役立つだろう。

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