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いまさら聞けない「GitHub」はなぜ開発者の“必需品”なのか?ソフトウェア開発者のキャリアガイド【第6回】

さまざまな組織のソフトウェア開発を支えるツールの一つに「GitHub」がある。具体的には開発チームの仕事にどう役立つのか。GitHubの主要機能と併せて解説する。

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 ソースコード共有サービスの「GitHub」は、さまざまな組織のソフトウェア開発において重要な役割を果たしている。開発者が理解しておくべきツールの一つだ。GitHubは開発チームの仕事にどう役立つのか。同ツールの主要機能と併せて押さえておこう。

「GitHub」はなぜ開発者の“必需品”なのか?

 ソフトウェア開発の成功を左右する要因の一つが、開発チームのメンバーが協力し合う「コラボレーション」だ。開発チームのコラボレーション促進に役立つ代表的なツールとしてGitHubがある。GitHubのユーザーは、ソースコードの共同編集やレビューを通じたコラボレーションが可能だ。

 開発チームがプロジェクトの進捗(しんちょく)を効率的に管理するために、以下のような機能が活用できる。

  • プルリクエスト(Pull Request)
    • GitHubの中核をなすこの機能は、ソースコードの変更案を他のチームメンバーに提案するもので「レビュー」「ディスカッション」「承認」といったチームのコラボレーションを促進する。ソースコードの品質を高めるだけでなく、知見(ナレッジ)も共有できるメリットがある。
  • イシュー(Issues)
    • バグや機能拡張、タスクの管理に役立つ。課題に対する担当者の割り当て、ラベル付け、プルリクエストのリンク付けも可能。
  • プロジェクトボード
    • タスクや進行中の作業を視覚的に管理できるボード。例えば、「やるべきこと」「進行中」「完了」などのカラムにタスクを移動させることで、チーム全体がどの作業がどの段階にあるかを一目で確認できる。
  • マイルストーン(Milestones)
    • プロジェクトの重要な節目や目標を設定するためのツール。特定の期日までに達成すべき目標やリリースの準備状況を管理するのに役立つ。
  • READMEファイル
    • プロジェクトの概要やセットアップ手順を記載したテキストファイル。これによってプロジェクトの関係者は、必要な情報を簡単に確認できる。
  • ウィキ(Wiki)
    • プロジェクトに関連する詳細なドキュメントやチュートリアル、FAQ、技術仕様などを管理するための機能で、プロジェクトの関係者であれば閲覧と編集ができる。プロジェクトの情報を構造的に整理し、プロジェクトに関するさまざまなトピックを網羅的にカバーするのが目的。
  • Markdown形式のサポート
    • ドキュメント、課題、プルリクエストなどの内容を見やすくするための書式を設定する機能。テキストに見出しやリスト、リンクなどを簡単に追加し、情報を整理できる。
  • GitHub Actions

 CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ワークフローを自動化し、ソースコードの変更を効率的にテスト、デプロイ(配備)する機能。


 次回は、ソフトウェア開発者のキャリアパスを紹介する。

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