これからも円滑に運用するためのノウハウを紹介
Windows 7のメインストリームサポート終了、不安なら試したい4つの方法
「Windows 7」ではMicrosoftと有料の延長サポート契約を結ぶこともできる。だがセキュリティなどの機能を考えると「Windows 8」「Windows 10」の方が魅力は増している。
「Windows 7」のメインストリームサポートが2015年1月13日(米国時間)で終了し、まだWindows 7のメンテナンスを必要とするIT管理者に多大な不安が生じている。幸いなことに、セキュリティの観点からはほとんど心配は不要だ。米Microsoftは今後数年の間、延長サポートを通じてWindows 7のセキュリティ問題の修正を続けるからだ。
だが同OSの新機能については更新版の提供が打ち切られ、もし必要とする場合はMicrosoftと有償技術サポート契約を結ばなければならない。Windows 7を円滑に運用し続けるためのノウハウを以下に紹介する。
Windows 7のセキュリティ情報をチェックする
まだそうしていなければ、米国土安全保障省が管轄する情報セキュリティ対策組織「US-CERT」が出す速報や、米国政府向けの技術支援や研究開発を行う非営利組織「MITRE」の脆弱性識別番号CVE(※)などのセキュリティ情報を調べ、Windows 7搭載コンピュータに影響する情報をチェックする必要がある。
※CVE:脆弱性を識別するための共通脆弱性識別子
全てのマルウェア対策アプリケーションを最新の状態に保つ
これはあらゆるコンピューティング環境におけるベストプラクティスだが、特に古くなったOSでは重要性が増す。Windows 7搭載端末のウイルス対策/スパイウェア対策製品は、最新の状態を保たなければならない。
さらに「Microsoft Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」のバージョン5.1をマルウェア対策に追加することも検討したい。EMETは他のソフトウェアでは検出できないゼロデイのエクスプロイトからシステムを守る設計になっている。利用は無料だが「.NET Framework 4.0」を必要とする。
全てのアプリケーションを最新の状態に保つ
Windows 7に搭載されている全アプリにパッチが当てられていることを確認する作業は、セキュアなコンピューティング環境を保つ上で大いに役に立つ。会社の保有するマシンには、デンマークSecuniaの「Corporate Software Inspector(CSI)」といったツールの利用を検討するといい。同ツールは有料の企業向けライセンスを必要とする。
Windowsや「Android」搭載のBYOD(私物端末の業務利用)マシンには、Secuniaの「Personal Software Inspector(PSI)」が利用できる。ホームユーザーや個人ユーザー向けは無料だ。普及率の高いWindowsアプリケーションに常に最新のセキュリティパッチを適用する助けになる。
最新版のPSIやCSIではそうしたアップデートを自動的に適用できる。または、CSIのみの場合はMicrosoftの「Microsoft System Center」などの管理/導入プラットフォームを通じてアップデートをプッシュ配信することもできる。
Windows 7に対応した最新版のブラウザをインストールする
Webブラウザはユーザーのインターネットへの玄関口であり、ほとんどのマルウェアに感染する場でもある。従って、Windows 7で利用できる最新版のブラウザを使う必要がある。
もし相互運用性の問題が生じなければ(その確認にはテストを実施して検証する必要がある)、ユーザーを米WhiteHat Security LabsのWebブラウザ「Aviator」に切り替えさせることも検討するといい。同ブラウザはWebへの最もセキュアなアクセスを保証すべく設計され、継続的にテストが行われている。
時間と技術の進展
だがいずれは、こうしたあらゆるセキュリティ対策を講じても対応できなくなる時が来る。技術が進歩して新しいアプリケーションやそうしたアプリと通信する新しい手段が登場し、それが古いOSには負担になる。例えばタッチスクリーンを例に取ると、「Windows 8.1」や「Windows 10」はタッチスクリーンを念頭に設計されていて、デスクトップユーザーインタフェースでタッチ操作が果たす役割が増すことは容易に予想がつく。
単一のMicrosoftアカウントを使って複数の端末で横断的にファイルや設定にアクセスできる新機能や、Windows 8.1と10で強化されたセキュリティ機能を考えると、Windows 7にしがみつく理由は薄れるかもしれない。
OSはどこかの時点でアップグレードが必要になる。それなら今ここで、テスト用のコンピュータにWindows 8.1かWindows 10をインストールして、性能チェックを始めてはどうだろうか。アプリは利用頻度の高いものだけでなく、全てをテストする必要がある。新しいOSでは大抵の場合、レガシープログラムが最大の問題をもたらす。
もしユーザーが特定のアプリケーションを必要としていて、それがWindows 8.1やWindows 10ではうまく動作しない場合、次善策をベンダーに相談したり、アップグレードの計画について調べたりする時間が持てる。レガシーアプリを使う手段、あるいは社内で横断的にデスクトップ環境を提供する手段として、デスクトップ仮想化を検討してもいい。
Windows 7のサポートを検討する際は、モバイル端末のことも忘れてはいけない。スマートフォンやタブレットを職場に持ち込む傾向は上昇し続けていて、新しいOSはそうした端末を念頭に設計されている。デスクトップPCやノートPCのOSアップグレード計画を補完するため、最も人気の高いモバイルプラットフォーム(現時点では「iOS」とAndroid)に対応したアプリやカスタム製品に目を向け始める価値もあるかもしれない。
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