月額980円、定額制音楽ストリーミングの衝撃
徹底レビュー:「Apple Music」を3カ月後も使い続ける? 残念UIの改善が判断のポイントに(2/2 ページ)
New
「New」タブはBeats Musicの不確かな「Highlights」セクションに取って代わるもので、新曲へのフォーカスが高く評価されている。だが、フォーカスというは、実にピントが甘いと言わざるを得ない。「新着ミュージック」セクションから始まるものと「注目トラック」セクションは、ランダムに変化する。その下にはApple Musicの監修者とキュレーターにより製作されたプレイリストが位置し、さらに下にはアクティビティプレイリスト(無理やりNewセクションに押し込まれたように見えるBeats Musicからの遺物)、続いて「最近のリリース」「Top Songs」「Hot Albums」が控えている。これらは先に見た新着ミュージックと注目トラックのセクションの複製だ。
さらに下に進むと「注目のConnect」に遭遇する。1つはオーディオで、1つはビデオである。そしてそのまた下にやっと「ニューアーティスト」セクションがある。私たちはConnect関連のリストは無視するつもりだが、ニューアーティストはNewタブのトップかその近くに配置されるべきと主張したい。
Newタブは実に奇妙なことに「エッセンシャル」のリストで終わる。ここに表示される曲は新しくもなければ、あるジャンルにおいて「エッセンシャル(本物)」だと認められるまでに時間の経過を必要とするというわけでもない。
Radio
このタブでApple MusicはiTunes Radioを活用し、実際の人間のDJを出演させてラジオ局のライブコンテンツを追加している。Apple Musicは、24時間配信のラジオ局「Beats 1」を取り入れている。ここではDJが生放送で曲を演奏したり、アーティストにインタビューしたり(ゼイン・ロウによるエミネムの最近のインタビューなど)、アーティストがゲスト司会者になる番組もある。不定期ではあるが、チャートのカウントダウンショーを発見することさえできる。
Beats 1には、生放送で曲間に人間同士のトークを挟むというラジオらしさを感じる。しかし、私たちはもはや、自由な聞き方に慣れてしまっている。作業に気を取られていてある曲を聞き逃したら巻き戻すし、現在流れている曲が気に入らなければスキップする。そしてそのような動作はBeats 1ではできない。番組表はなくユーザーのiPhoneの中で再生されるが、これはまさにラジオ局なのだ。
Beats 1の主なDJは3人いる。ロサンゼルスのゼイン・ロウ、ニューヨークのエブロ・ダーデン、ロンドンのジュリー・アデヌガが、月曜から木曜までそれぞれ2時間のショーを放送する。Beats 1 は常に放送しているが、必ずしも生放送というわけではない。上記のショウは、毎日12時間後に再放送される。
3人の主要なBeats 1 DJに加えて、Radioタブではアーティストのトークショーを特集する。Beats 1ラジオを聴いているとき、ユーザーはトラックをスキップできないが、さかのぼって以前に放送されたショウの間に演奏された曲を探し、プレイリストにまとめることは可能だ。このオプションにより、ユーザーはDJのおしゃべりを除いて曲だけを取り込むことができる。
ストリーミング音楽サービスの開始に対する興奮が薄れ始めた後で、Beats 1が常連のリスナーをどのように引き付けるか、私たちには分からない。私たちはApple Musicを使用しBeats 1を聞いて1週間に満たないが、曲の選択はかなり乱雑だ。ただ、私たちは以前に放送されたショウから、新しいものを発掘したりお気に入りを見つけるためにプレイリストを調べる予定だが、DJのうちの1人をだんだん気に入ってきて、聴くのが習慣になりそうだ。
Connect
この熱気の中、ストリーミング音楽サービスの間で自らを特徴付けるため、Appleはまたソーシャルネットワークをミックスに加えた。「Connect」は、アーティストとファンが交流するスポットだ。アーティストはアップデート、写真、ビデオなどを投稿でき、ファンは「好き」とマークしたり、コメントしたり、投稿をシェアしたりできる。
ユーザーはApple Musicを設定するとき、タップしたバブルのアーティストをフォローするようデフォルトで設定されている。しかしConnectのフィードを微調整して、もっとたくさんのアーティストをフォローしたり、フォローをやめたりすることが可能だ。
初期の段階であらゆるソーシャルネットワークがそうであるように、このアーティストとファンのネットワークがより完全に形成されるまで、Connectについて評価を下すのは難しい。
なお、もしConnectに接続していないなら、このタブを「プレイリスト」タブに置き換えることもできる(タブを置き換えるには、「設定」>「一般」>「使用停止にする」を選択し、「Apple Music Connect」のスライダーをオフにする)。
My Music
5番目のタブである「My Music」は、音楽ストリーミングの目がくらむような世界から見慣れたiTunesライブラリとプレイリストの快適な世界へ逃れる非常口のような働きをする。Apple Musicにより雑然とした「More」メニューを使って、アプリで見つけた音楽をMy Musicタブに追加することができる。My Musicタブには、ConnectのネットワークやBeats 1、Appleのその他のラジオ局と同様、会費を払うことなくアクセスできる。
結論
Apple Musicは、SpotifyやRdioと同等の3000万曲以上のライブラリを含め、ストリーミング音楽のテーブルに多くのものをもたらす。しかしAppleは、コンテンツをただテーブルに放り出して立ち去る気らしい。Apple Musicでは取捨選択することが山のようにある。そこでAppleは、再生する曲またはアーティストをリクエストするために、ユーザーにSiriを使わせる。これは複雑な動線を通り抜けるのに役立つ。
For Youで薦められたプレイリストやアルバムのストリーミングがBeats Musicから受け継がれたのはうれしいことであり、私たちはBeats 1をしきりにチェックしている。Connectのネットワークが私たちとつながるかは確かではないが、それは私たちが住宅ローンと扶養家族を抱える大人だからであり、音楽に対する情熱がありそのような趣味に熱中する時間もある自由なティーンエイジャーはまた別だ。
Apple Musicの次回のアップデートには、ただ機能を増やすことよりも、多くの機能により論理的な構造をもたらすことを期待する。実際私たちが期待するのは、Newタブの混乱を解決することだ。このリストの多くは冗長だ。全ての音楽がNewに含まれるわけではない。もしそれを2つのタブに分ける必要があると感じるなら、1つは「新着ミュージック」で、もう1つは各種の「ヒットチャート」とし、より古いプレイリストは「Playlist」タブへ移動するべきだ。
3カ月のトライアル後にSpotifyからApple Musicへ切り替えるという重大な審議をするために、きちんと整理されたNewタブと安定したFor Youタブを備えていてほしい。
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