安心・安全な「DBaaS」の選定ポイントを伝授
“危険なクラウドデータベースサービス”の見分け方3箇条(2/2 ページ)
確認ポイント1:データ保護の方法
DBaaSへのセキュアな移行を保証する上で重要なのが、データ保護だ。データ保護に関しては幾つかのステップがある。データがDBaaSベンダー環境への転送中と転送後に、どのように保護されるのかを企業は理解しなければならない。
データをどのようにクラウドへ移行するのかは大きな問題だ。OSSのデータベース管理ソフトウェア「MySQL」のレプリケーション機能など、製品固有のデータベースレプリケーションの方法を活用しているベンダーもあるだろう。一方、「SQL Database Migration Wizard」などの移行専用ツールを使用するベンダーもある。中には、物理メディアを送付しなければならないベンダーも存在する。
ベンダーが採用するアプローチは、セキュリティの観点から入念に評価することが重要だ。DBaaSへのデータ移行中に目標とするセキュリティが達成されるよう、ベンダーと率直かつオープンに話をすべきである。
移行中のデータを保護することはもちろん重要だ。加えて、移行したデータをオンプレミスや別のサービスへ再移行する行動計画を用意することも同じくらい重要性が高い。これは、ベンダーロックインを避けるための対策にもなる。
確認ポイント2:データ移行時に利用可能なセキュリティ対策
データがDBaaSベンダーの管理下にある間に利用可能な、セキュリティ対策の選択肢と具体的な機能についても調査すべきである。調査項目の例を幾つか紹介しよう。
- 接続の認証方法とアクセス要求の承認方法
- 暗号化がなされているかどうか(なされている場合は、列レベル、転送、インスタンス全体の暗号化の選択肢があるかどうか)
- 利用可能なログ記録機能や監査機能と、自社のスタッフがこれらを利用する方法
- 利用可能な冗長性の選択肢
繰り返しになるが、全てのDBaaSベンダーが同じ機能を提供しているわけではない。そのため、ユーザー企業が利用を検討するDBaaSについて理解し、そのセキュリティ機能が自社のセキュリティプログラムとどう結び付いているのかを熟慮することが肝要になるわけだ。
確認ポイント3:データ移行後のセキュリティ特性の変化
DBaaSへのデータ移行前と移行後でセキュリティの特性がどう変化するのかを検討することも重要だ。例えば、既存のデータベース保護ソフトウェアと同様の機能がDBaaSに備わっている場合は、既存のソフトウェアで制御していたことが、具体的にどのように満たされるのかを確認しておくべきだろう。移行後も移行前と同程度のリスクが緩和されるように、アーキテクチャとリスク制御の両方の観点で検討することが必要になる。
DBaaSは強力な概念であり、柔軟性とコスト節約というメリットが期待できる。ただし、リスクにさらされることなく、これらのメリットを享受するには、企業がDBaaSの行動計画を保有していることが条件となる。DBaaSの使用方法を理解し、その情報に基づいてベンダーを選定することが重要だ。移行中と移行後のデータ保護に関する行動計画を持っている必要もある。それから、大事なことを言い忘れていたが、社内の既存システムに対する移行の影響を理解しておくこともお忘れなく。
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