創造性とイノベーションの促進が鍵
データセンターで引っ張りだこになる担当者の条件(2/2 ページ)
イノベーションをIT部門の活動に組み込むには
IT部門は、報奨や採用時の選考、さらに強いリーダーシップを通じて、データセンターに向かう創造的なエネルギーとイノベーション意欲を高めることができる。
「人々にもともと適性がないことをさせることはできない。データベース開発者は、CEOの前でホワイトボードを使って説明するのは苦手な場合がほとんどだ」とVCSSのラーベンスタイン氏は語る。だが、面接の際にMBTI(マイヤーズブリッグスタイプインディケーター)テストなどの性格テストを利用して、“営業適性”がある技術者を見つけ出すことは可能だ。こうした人を採用して、アイデアを発揮してステップアップできる仕事に就かせるとよいという。
「彼らを数時間放っておくと、あなたが見たこともないものを設計するかもしれない」(ラーベンスタイン氏)
Targetは、短い期間で課題に挑戦させたり、ハッカソンなどの活動に取り組ませたりすることで、従業員がIT部門内の“知らない同僚”と共同作業をすることを奨励していると、アインホーン氏は語る。
パイロットラボで仕事とは直接関係ない活動を、チームで一定の枠内で自由に行える時間を設けると、効果があると、スタンガー氏は語る。そうした活動としては、例えば、単にネットワークルーターを評価することも、Raspberry Piサーバをセットアップして、限界を試すことも有意義だという。
エバリー氏は、チームに新しいメンバーを加えるときは、技術スキルを持つだけでなく、新しい仕事を覚えて挑戦する意欲がある人を探すようにしている。
「IT業界では、誰もが常に学び続けなければならない」とエバリー氏。マネジャーとしての同氏の役割は、こうした創造的な人材が意欲的に仕事に取り組めるようにおぜん立てするとともに、彼らが判断を下すために必要な情報を提供することだ。
「彼ら自体がソリューションの一部だ。だが、われわれはそのことを見過ごしがちだ。技術者が仕事を片付けてくれることを当然のことと考えてしまう」(同氏)
IT担当者に自由な活動のための時間を提供するだけでなく、他社のIT担当者との交流を通じてアイデアを育てる場となるカンファレンスや研修に参加する機会を、報酬の一部として提供することも重要だ。ボーナスを支給する方が簡単かもしれないが、優良企業は“教育休暇”を提供することで従業員の知的好奇心を刺激していると、スタンガー氏は語る。
「こうした休暇から戻った従業員には、創造的なエネルギーがみなぎっている」(同氏)
編集者注
この記事は、米TechTargetが実施した調査「2015 Annual IT Salary and Careers Survey」(2015年度IT職の給与とキャリアに関する調査)の結果に基づいて作成された。この調査は、北米のIT担当者を対象に2015年6~9月にオンラインで実施され、1783人が回答した。回答数は個々の質問によって異なる場合があり、これは前の質問への回答との関連や、エラーまたは異常値データの除外によるものだ。データセンターに関わる回答者数は265人で、これらの回答者が多くの時間を費やしている業務分野として挙げた上位3つの1つは、「データセンターおよびサーバ管理」だった。「自分の仕事における成功の基準と考えるものは何か」という質問では、複数項目が選択できた。
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