Webブラウザの2画面表示にも対応
徹底レビュー:iPadで使う「iOS 10」、実用的な機能満載でいよいよノートPC要らずか(2/2 ページ)
コントロールセンター
画面下部から上にスワイプすると、一連のコントロールが表示される。具体的には、Wi-FiやBluetoothのオン、オフを切り替えるものなどである。iOS 10は、2つの画面にコントロールが配置されているため、雑然とした感じはなく、すっきりしている。
メインの画面には、下記が配置されている。
- ワイヤレス関連の各種機能
- バックライトのコントロール
- カメラアプリケーションのショートカット
- 時計アプリケーションのショートカット
画面を左にスワイプするとオーディオ機能に主眼を置いた2つ目の画面が表示される。
メモの共同作業
「メモ」アプリケーションは最近リリースされたiOSのバージョンで改善が重ねられている。iOS 10はコラボレーション機能が導入されている。ユーザーは共有相手にメモを共有したことを通知して、お互いにメモを閲覧および変更することができる。ただしAppleは、この機能を単純なタスクにのみ使用することを推奨している。家族で買い物のリストを共有することには適しているが、特許申請に取り組んでいるチームなどが使用するのには適していないとのことだ。
iMessage
iPhoneユーザーにとって最も重要と思われるiOS 10の変更点は、メッセージアプリケーションの機能強化だろう。インスタントメッセージングは、主にiPhoneで使用するものである。だが、だからといってiPadユーザーがインスタントメッセージングを見過ごしてよいわけではない。「設定」で「iMessage」を有効にすることで、iPhoneでやりとりした会話がiPadにも表示される。iPadの大きな画面とキーボードによって、長い会話も楽に交わせるようになる。
iMessageには、各種お楽しみ機能が追加されている。例えば、吹き出しのエフェクトを使うことで、文字を徐々に大きく表示したり、突然大きい文字を表示したりすることができる。メッセージを手書きしたり、大きな絵文字など動きのある画像を会話に挿入したりすることも可能だ。「iPhone 7 Plus」も含めiPhoneよりはiPadの方が見栄えが良いだろう。
足りないもの
AppleはiOSをシンプルにするべく努めてきた。そのためには、Appleが不要と判断した機能を排除することもいとわなかったほどである。初代iPhoneに搭載されたiOSに、ユーザーが使用できるファイルシステムを用意しなかったのは、そのためだ。初代iPhoneがリリースされた2007年当時は、正しい判断だったかもしれない。だが現時点では、この判断が深刻な制限となっている。iOS 10はビジネスユーザーがiPadをノートPCの代わりに使用することを想定しており、ユーザーがファイルを簡単に閲覧および管理できるようにする必要があった。2015年にリリースされた「iCloud Drive」は、正しい方向への一歩だった。だがiOS 10では、この点をさらに拡張する必要があっただろう。
ユーザーにMicrosoftの「Windows」搭載デバイスの購入を選択される、iOS 10の足りない機能がもう1つある。新しいiPad ProシリーズはクライアントPCの代替機として位置付けられている。だが多くのユーザーは、この種類のデバイスをタッチスクリーンのみで操作することに慣れていない。Appleは「Smart Keyboard」をリリースしたときに、この事実を認識することになった。Appleには、ぜひ次の一歩を踏み出して、Smart Keyboardにトラックパッドを追加し、iOSがトラックパッドをサポートするようにしてもらいたい。マウスよりもタッチスクリーンの方が優れていると主張するAppleにとって、これは一歩後退になるかもしれないが、iPadの販売台数は伸びるだろう。
約10年にわたって多くのユーザーはiPadとiPhoneにリムーバブルメモリカードスロットが搭載されることを切望してきた。だがAppleが、同社のデバイスにリムーバブルメモリカードスロットを搭載するつもりが全くないことは、現時点で明らかである。幸い、多くのアクセサリーメーカーが優秀な代替製品を提供している。そのため、iOS搭載タブレットでは、microSDカードやフラッシュドライブにアクセスすることが可能だ。SanDiskやLeefなどのメーカーが良い代替製品を提供している。
今すぐインストール
SafariのSplit ViewがiPadユーザーに最も歓迎される機能となる。iOS 10で導入された新機能は全て有益で、楽しさを増す一助となるだろう。だが依然としてユーザーからリクエストが寄せられているにもかかわらず、実現されていない機能はある。
iPadにiOS 10をインストールするタイミングについて考えあぐねているユーザーもいるであろう。TechTargetはiPad Proがリリースされて以来、正式版のiOSをインストールして試しているが、今のところ大きな問題は発生していない。興味のあるユーザーがiOSのβ版をインストールできるようにするというAppleの新しい戦略は、正式版のiOS 10がiOS 9よりも安定した状態でリリースされるという形で実を結んだようだ。
とは言うものの、幾つか小さな欠陥はある。慎重を期したい場合は「iOS 10.1」のリリースを待つことをお勧めする。
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