コストパフォーマンスは文句なし
徹底レビュー:1万円以下「Amazon Fire HD 8」はプライム会員以外には“微妙”?(2/2 ページ)
パフォーマンス
Fire HD 8が2015年にリリースした時の実行OSは、Amazonの「Fire OS 5.3」だ。いずれのOSも、Googleの「Android 5.x Lollipop」をカスタマイズしたものだ。Android 5.x LollipopはGoogleの最新OSではないが、Amazonタブレットで利用できるOSとしては最新のものである。
搭載CPUは、1.3GHzクアッドコアプロセッサだ。このプロセッサは最新と呼ぶには程遠いが、それでも実用的である。Primate Labsのベンチマークツール「GeekBench 3」でテストしたところ、マルチコアテストで1900というスコアを記録した。幾つかの低価格なライバルモデルのスコアと同程度か、それを上回っているが、より高価なタブレットには敵わない。例えば、Appleの「12.9インチiPad Pro」と「9.7インチiPad Pro」のスコアはそれぞれ5411と5221だ。
Fire HD 8のRAMは1.5GBだ。ちょっとした作業には十分な量だ。プロセッサの速度が遅いこともあり、Fire HD 8はマルチタスク向きのタブレットではない。
内蔵ストレージは16GBと32GBから選択でき、microSDカードスロットは200GBまで対応している。さらに、Amazonで購入した書籍や映画に対しては、無料で無制限のストレージが提供される。Fire HD 8の価格を考えると、ストレージ容量に関して不満な点はない。
仕様
- ディスプレイ:8インチ、解像度1280×800ピクセル、189ppi、IPS技術および先進的な偏光フィルター採用
- サイズ:214(幅)×128(高さ)×9.2(厚さ)ミリ。重さ341グラム
- CPUとRAM:クアッドコア最大1.3GHzプロセッサ。RAM 1.5GB
- ストレージ:内蔵ストレージ16GB(使用可能領域11.1GB)または32GB(使用可能領域25.3GB)。200GBまでのmicroSDカード対応
- バッテリー持続時間:読書、Web、動画視聴、音楽鑑賞で最大12時間。完全充電まで6時間未満
- Wi-Fi接続:シングルアンテナ、デュアルバンドWi-Fi。802.11a、802.11b、802.11g、802.11n標準規格に対応。WEP、WPA、WPA2セキュリティに対応
- 4G接続:非対応
- 端子:USB 2.0(micro Bコネクタ)。3.5ミリステレオジャック
ソフトウェア
既に説明したように、Fire OSはGoogleのAndroid OSをカスタマイズしたものだ。ほとんどの変更点の目的は、Amazonの書籍、動画、アプリストア、オーディオブック、オンライン販売ストアを目立たせることにある。
Fire HD 8では、Googleのアプリストア「Google Play」やGoogle製のAndroidアプリを利用できない。例えば「Googleマップ」はFire HD 8に読み込むことができない。「Google Playブックス」もそうだ。Gmailアカウントは利用できるが、アプリの「Gmail」は利用できない。「Amazonアプリストア」では非常に多くのサードパーティー製Androidアプリが公開されているが、Amazon製品と直接競合しないものに限られている。
この方針によって、問題が発生することはないだろう。特にAmazonプライム会員はそうだ。Fire HD 8は、Amazonプライムサービスで利用できる動画の視聴に最適なプラットフォームだ。しかし、Amazonのサービスに縛られたくないユーザーは、別のタブレットを検討することをお勧めする。
バッテリー持続時間
バッテリー持続時間は読書、Web、動画視聴、音楽鑑賞で最大12時間とされている。画面の明るさを50%に設定し、Wi-Fiで動画をストリーミングするという耐久テストを行ったところ、公表値が実態よりも控えめだと分かった。この耐久テストでのFire HD 8のバッテリー持続時間は13時間5分だった。この記録は非常に素晴らしく、Fire HD 8は事実上他のどのタブレットよりもバッテリー持続時間が長いことを意味する。
結論
100ドル以下であるにもかかわらず、Fire HD 8は手軽で個人的な用途に使う低価格タブレットを探しているユーザーにはぴったりの製品だ。ディスプレイは電子書籍や動画を楽しむのに十分なサイズだ。Amazonプライム会員には魅力的な選択肢となる。特に、バッテリー持続時間がとても長いのは評価に値する。
その一方で、Googleの標準的なアプリやサービスのほとんどを使用できないことや、カメラの性能が低いのはデメリットである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー