「iPhone 7」にも負けない操作性
徹底レビュー: Zの名を継ぐソニー「Xperia XZ」に“フラグシップ機”の新定義を見た(2/2 ページ)
Xperia XZのパフォーマンス
Xperia XZが採用するSnapdragon 820は、2.15GHzで動作するQualcommのCPUコア「Kyro」2基と、1.6GHzで動作するKyro2基、同社のGPU「Adreno 530」を搭載する。Snapdragon 820を搭載するのは、HTC 10やGalaxy S7、Samsungの「Galaxy S7 edge」の一部モデルも同じだ。Xperia XZのRAMが3GBだが、最新モデルの中には6GBのRAMを採用するものもある。
RAMの容量を増やすことで具体的なメリットが得られるかどうかは、現時点では議論の余地がある。ソニーのベンチマークでは、明らかな差はなかったという。
今回のレビューで、Primate Labsのベンチマークテスト「GeekBench 3」を使用して処理性能を測定したところ、Xperia XZはシングルコアのテストで2140というスコアを記録した。これはGalaxy S7 edgeにほぼ匹敵し、HTC 10にはやや劣る。
マルチコアのテストでは5398というスコアを記録し、HTC 10のスコアをはるかに上回り、Galaxy S7 edgeのスコアにはやや及ばなかった。日常で使用する用途としては十分過ぎるだろう。
Xperia XZはLTE(カテゴリー9)回線での通信が可能で、ダウンロード速度は最大450Mbps、アップロード速度は50Mbpsになる。またFMラジオは搭載しない。ほとんどのXperiaモデルが搭載していることを考えると不思議だ。
Xperia XZのバッテリー持続時間
Xperia XZには2900mAhのバッテリーが採用されており、テストでは、この種のスマートフォンにとしては平均以上の持続力を示した。他社の競合モデルとパフォーマンスを比べると、優れている点もあれば、劣っている点もある。
例えば今回のレビューでは、Xperia XZの連続通話時間はAppleの「iPhone 7」の2倍を記録した。だが無線LAN経由でフルHDの動画をストリーミングし続けると、7時間31分でバッテリーが切れた。この持続時間はiPhone 7よりも少し短い。ネットサーフィンを続けると、9時間強でバッテリーが尽きた。
Xperia XZはQualcommの最新の急速充電規格「Quick Charge 3.0」に準拠している。またソニーとQnovoによる充電の最適化技術を搭載しており、利用者の充電パターンを評価し、それに応じて充電速度を調整する。
ソニーは「Xperia Z5」「Xperia X」「Xperia X Performance」が搭載していた2300万画素センサーの特定の箇所に改良を加えた。絞り値(F値)が2.0の超広角24ミリレンズが、Xperia XZのカメラの特徴だ(写真4)。光学式手振れ補正機能の代わりに、このカメラではソニーの5軸手振れ補正技術を採用しているが、この機能はフルHD解像度での撮影でしか使用できない。それ以外は3軸補正を利用する。
カメラはレーザーオートフォーカスセンサーを搭載する。実はレーザーではなく赤外線を利用しているこのセンサーは、暗い場所でもすぐに焦点を合わせたい場合に便利だ。さらに被写体の動作を予測して焦点を合わせ続ける先読みオートフォーカス機能、標準のハイブリッドオートフォーカス機能(コントラスト検出式と位相差検出式のオートフォーカスを組み合わせた機能)も備える。また光の色の影響を受けやすい場合に備えて、正確なホワイトバランスの自動調節を目的とした赤外線利用のRGBC-IRセンサーも搭載する。
今回のレビューでXperia XZを使用して撮影してみたところ、写真は平均以上の仕上がりになった。主に高解像度のおかげで細部まで写し出す。それによりノイズが発生し、画像を拡大するとこのノイズが目立つ。
夜間撮影ではノイズが自動除去されるが、それにより時折画像が非現実的になり、拡大したときにその影響が顕著になる。
日中にXperia XZで撮影した写真の仕上がりは素晴らしく、競合する主力モデルに匹敵する画質になる。夜間に撮る写真の仕上がりは、他主力モデルよりも劣る。
1320万画素のフロントカメラの絞り値はF値2.0で、広角22ミリレンズを備える。このフロントカメラだけで素晴らしい写真を撮ることができ、競合他社の主力モデルのフロントカメラにも匹敵する。
Xperia XZの32GBモデルの価格はオープン価格で、実売価格は650~700ドルだ。同程度の優れたモデルが半分の値段で購入できることを考えれば高額になる。ただし32GBのGalaxy S7も32GBのiPhone 7も、Xperia XZの32GBモデルと同程度の価格である。
ソニーのXperia XZは他の主力モデルには及ばないが、ユーザーエクスペリエンスは見劣りしない。Xperia XZはデザインが傑出しており、パフォーマンス、バッテリー、画質も申し分ないスマートフォンだ。
長所
- 素晴らしいデザインと仕上がり
- 防塵・防水型のボディー
- 優れた充電調節機能
- 滑らかなパフォーマンス
短所
- 夜間撮影の写真にノイズがある
- 米国発売のバージョンでは指紋センサーが無効になっている
- FMラジオを搭載しない
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