会員が注目した2016年記事ランキング(セキュリティ編)
「Pokemon GO」でも「Windows 10」でもない、読者が最も検索したセキュリティ記事は?(2/2 ページ)
「Windows 10」「Pokemon GO」のセキュリティにも熱視線
3位にはMicrosoftのクライアントOS「Windows 10」のセキュリティ対策に関する記事「Windows 10にひっそりと追加された“今どき”のセキュリティ機能とは?」がランクインしました。侵入後の脅威への対処を支援する新しいセキュリティ機能「Windows Defender Advanced Threat Protection」(以下、Windows Defender ATP)について説明しています。セキュリティ対策の関心が、マルウェア感染や不正侵入といった脅威の防御だけでなく、脅威の早期検知や事後対応へと広がっている現状を踏まえた機能だといえます。Windows 10関連の記事はリリース当時の2015年から多く読まれています。本格的な採用を前に、Windows 10のセキュリティ機能への関心は今後も高まるはずです。
2016年に社会現象になったスマートフォンゲーム「Pokemon GO」(開発: Niantic、ポケモン)。そのセキュリティ問題を指摘した「『Pokemon GOでGoogleアカウント情報が丸見え』問題とは何だったのか」が6位に入りました。ログイン認証にGoogleのアカウントサービス「Googleアカウント」を使ってPokemon GOをプレイする際、Pokemon GOがGoogleアカウントのほぼ全情報を表示・変更できる「フルアカウントアクセス」権限のトークン(許可証)を取得できた問題(現在は修正済み)を取り上げています。従業員の私物端末の業務利用を許可する「BYOD」を採用する企業にとっては、Pokemon GOのような業務とは関係ないアプリケーションの脅威への対処も課題となります。
「ランサムウェア」「Mirai」にも注目
7位の「『IDaaS』は“パスワード認証の悪夢”から逃れるための救世主となるか?」も認証に関する記事です。パスワードの保管や認証を一元化するフェデレーション(認証連携)をオンラインサービスとして提供する「Identity and Access Management as a Service」(IDaaS)のメリットを整理しています。企業の間で複数ベンダー、複数種類のオンラインサービスを併用することが珍しくなくなる中、アカウント情報管理の一元化と認証の安全性強化を効率的に実現する手段として、IDaaSへの関心が高まりつつあるようです。IDaaSの要素技術であるフェデレーションの仕組みとメリットについては、同じ連載の第2回「“パスワード認証の悪夢”から解放する『フェデレーション』の底力」で詳しく説明しています。
身代金要求型マルウェア「ランサムウェア」に対処するためのセキュリティ対策をまとめた「図解で分かる 『ランサムウェア』に有効なセキュリティ対策はこれだ」が8位、IoTを舞台として感染を広げたマルウェア「Mirai」について解説した「IoTマルウェア『Mirai』の大規模DDoS攻撃の黒幕は? 専門家が指摘する多くの疑惑」が9位と、比較的新しいセキュリティ問題を扱った記事もランクインしました。新たな脅威を理解したり対策を検討したりするために、積極的に情報収集する企業が少なくないようです。
2017年に注目されるセキュリティ製品は
9位にランクインしたIoTのセキュリティ脅威に関する話題は、2017年も引き続き関心が高まると考えられます。企業のIoTに関する取り組みが加速するにつれて、IoTを狙ったサイバー攻撃がもたらす影響は大きくなります。IoTセキュリティと一言でいっても、IoTの構成要素はIoTデバイス(ネットワーク接続デバイス)からIoTシステム(IoTデバイスからの情報の収集や管理を担うシステム)、通信用ネットワークまで広範にわたります。各要素に対して、どのようなセキュリティ対策を施すべきなのか。その具体的な検討が本格化する可能性があります。
ランキングからは漏れましたが、製品技術でいえば、セキュリティ製品への実装が急速に進む人工知能(AI)技術への関心が高まる可能性があります。CylanceやCybereasonといった新興ベンダーだけではなく、SymantecやIntel Security(McAfee)、トレンドマイクロといった老舗ベンダーまで、機械学習をはじめとするAI技術をセキュリティ製品に盛り込み始めています。既存のセキュリティ対策では難しい未知の脅威への対処、セキュリティ製品の運用負荷軽減といったニーズの高まりにつれて、こうした課題の解消につながるAI技術の重要性が高まるはずです。2017年も、TechTargetジャパンではセキュリティ製品/技術の採用に役立つ情報を提供していきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
2
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー