CTOたちが予測する“混迷”の2017年ストレージ市場(後編)
「Hadoopの時代は終わる」 ビッグデータ解析で主役が入れ替わる“ストレージ的”理由(2/2 ページ)
ついにオブジェクトストレージが受け入れられるのか
フウ・ヨシダ氏(Hitachi Data Systems、CTO) 何人ものCIOから話を聞いたところ、彼らが抱えている最大の問題はデータサイロであることが判明した。多くのCIOは、中央集中型のデータハブに移行して、データをより適切に管理できるようにしている。こうすることで、分析を実行しながら、セキュリティを確保し、事業全体でデータに対して一貫した見解を容易に共有できるようになる。オブジェクトストアは、共通の中央集中型のリポジトリの土台となるだろう。オブジェクトストレージには豊富なメタデータ機能が備わっている。そのため、より効果的にストレージを検索して、より適切に管理するためのポリシーを提供することができる。
シェッチ氏(HPE) エッジが新たな中心になり、さらに多くのストレージ製品がエッジに手を伸ばすだろう。データセンターのアプリケーションは、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」のアプリなど、多くの場合でエッジにあるワイヤレスデバイスから利用されるようになっている。そして、エッジではさらに多くのデータが生成されている。現在、ほとんどのデータセンターにおいて、エッジのインフラと中心のインフラは大きく懸け離れている。加えて、層の変換を行うミドルウェアも多数存在するため、その簡略化が進むはずだ。オブジェクトストレージは、この分野でかなり役に立つ。そのため、2017年にはオブジェクトストレージが流行するだろう。
セキュリティで大きな役割を果たすストレージ
シェッチ氏(HPE) 2017年には、セキュリティパラダイム全体が再定義され始めるだろう。現在まで、データセンターのセキュリティは、ネットワークへの侵入検知や侵入防止だと考えられてきた。しかし、ハッカーがデータを付け狙い、データがストレージ上にあるならば、セキュリティはストレージに対する懸念であるべきだろう。ストレージとコンピューティングはセキュリティの定義において非常に大きな役割を担うようになることが予想される。セキュリティを強化するテクノロジーは、上物のハードウェアと暗号化の両方で見られるようになるだろう。セキュリティ業界における最大の問題は、アドオンソフトウェアパッケージだった。これは非常に厄介で、マルウェアが潜伏している可能性があるため問題になることもある。
スカゲン氏(Brocade) インメモリデータベースとインメモリアプリケーションはNVMeを利用して、セキュリティとフラッシュの管理方法を変えることになるかもしれない。現在、多くのフラッシュでは、リアルタイムの分析や予測が行われていない。つまり、多少の遅れが存在する。その遅れは数時間の場合もあれば、数日の場合もある。だが、メモリが発達することで、NVMeによって遅延が圧倒的に少なくなり、セキュリティとストレージの領域が今よりも密接に融合する可能性がある。
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