Microsoft参入でビジネスチャット市場はどう変わるか
「Slack」から「Microsoft Teams」に乗り換えて幸せになれる人、なれない人の違い(2/2 ページ)
Dynamicsとの連係や外部ゲストの参加はどうなるか
現在Microsoft Teamsには1つ、コラボレーションのための重要な機能が欠けている。外部のパートナーや同僚が、社外から会話に参加する機能だ。例えば外部のパートナーと共同で顧客用キャンペーンの作成に取り組んでいるとする。その場合、現行バージョンでは、社外の関係者がMicrosoft Teams内の会話に参加することはできない。そのため社外関係者とのコミュニケーションには、メールや電話、直接会って話すなど、別の方法を使う必要がある。
Microsoftの広報担当者はこの点について、社外ゲストによるアクセス機能を2017年第2四半期末から提供する予定だと説明する。企業向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Yammer」とOffice 365のコラボレーションサービス「Office 365 Groups」には、既にゲスト招待機能がある。
前述の通りMicrosoft Teamsは、Office 365との広範な連係を図っている。Office 365クライアントアプリケーション担当コーポレート副社長のカーク・ケーニヒスバウアー氏によれば、Outlookとの連係機能も「数カ月以内」に追加する見通しだという。ただしMicrosoftの顧客関係管理(CRM)製品「Dynamics」との連係がいつになるかについて、幹部らはコメントしていない。
レポフスキー氏は次のように語る。「MicrosoftはMicrosoft Teamsを“SlackやGoogleと競合する製品”として発表した。salesforce.comのCRMとはまだ競合していない。次の注目点は、Microsoft Teamsが完全にエンドツーエンドでビジネスプロセスをサポートできるようになるかどうかだ」。Microsoft TeamsとDynamicsとの連係が実現すれば、Dynamicsの顧客データをMicrosoft Teamsに集約し、ビジネスプロセスの各段階の担当者がMicrosoft Teamsでコラボレーションを図りながら見込み客を育てていけるようになる。
サードパーティー製品との連係
Microsoft Teamsは150種類以上のサードパーティー製品との連係が可能だ。さまざまなプラグインやボットを活用して、ビジネスチャット機能を充実させることができる。
こうした連係を通じて、Microsoftは「全てを1つのソフトウェアスイートで済ませたい」というニーズと「各用途に異なるツールを使いたい」というニーズに同時に応えようというわけだ。Microsoftの人気ビジネスアプリケーションとの緊密な連係が可能なだけでなく、ユーザー企業は自社独自のニーズを満たすプラグインを多数の選択肢の中から選ぶことができる。
Microsoft Teamsはさまざまなアプリケーションと連係できる。「これはスティーブ・バルマー元CEO退任後の新しいMicrosoftの姿だ」とレポフスキー氏は語る。「Microsoftは完全にオープンになっている。メールやオフィス機能にMicrosoft以外のツールを使っても構わない」(同氏)
プレスリリースの中で、Microsoftのサトヤ・ナデラ現CEOは、Microsoft Teamsを「チーム力を支援するチャットベースのワークスペース」と呼び、この新製品を称賛している。Microsoft TeamsはSAP、KAYAK、Workato、Trelloなど、他にも多数のパートナー製品との連係を通じて、チーム力の最大化を図る。Microsoftの広報担当者によれば、Microsoft TeamsはOffice 365の大半の法人向けサブスクリプションプランで利用できる。
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