パッチ公開から7年
核施設攻撃マルウェア「Stuxnet」の脅威がいまだに消えない“深刻な理由”(2/2 ページ)
NSAとイスラエルが共同で開発
Stuxnetは米国政府とイスラエル政府が共同で開発したといわれている。最近『Zero Days』というドキュメンタリー映画で、そのいきさつが明らかにされた。Kasperkyの新しい調査結果は、この映画の内容に新たな証拠を追加する形となっている。
「x0rz」というハンドルネームでミニブログ「Twitter」を利用するフランスのセキュリティ研究者によれば、Kasperskyが、StuxnetとEquation Groupを関連付けるのは今回が初めてではない。Kasperskyは2015年の調査報告において、Equation Groupと「Fanny」と呼ばれるワームとの関係について次のように言及していた。
注目すべきは、これら2つの脆弱性が、Stuxnetで使われる前にFannyで使われていたことだ。つまりStuxnetの開発者よりも先に、Equation Groupがこれらのゼロデイ脆弱性(パッチ未公開の脆弱性)を利用していたことになる。2つの脆弱性がほぼ同時期に複数のワームで使われたということは、Equation GroupとStuxnetの開発者が同一であるか、または緊密な協力関係にあることを示している。
ヘンダーソン氏によれば、米国政府もイスラエル政府もStuxnetの開発への関与を認めていないが、現時点でこれは両政府の関与を示す十分な根拠となる。
「ICSとSCADAを狙った特殊なマルウェアを開発し、それをインターネットから隔離されたネットワークにインストールするよう内部関係者を誘導する――。このような力を持つ存在が他にあるだろうか」とヘンダーソン氏は語る。米国とイスラエルがウラン濃縮遠心分離機を停止させたいと考える動機は、極めて明快だ。NSAが使っていたとされるエクスプロイトの新たな流出は、NSAがStuxnetを開発したことを示す決定的証拠とまでは言えないが、状況証拠としてはかなり有力である。
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