2つの14型ThinkPadはどこが違う?
徹底比較:「ThinkPad T470s」よりも「ThinkPad X1 Carbon」を買いたくなる“ほんのわずかな違い”(2/2 ページ)
システムパフォーマンス
どちらのモデルもプロセッサとストレージのオプションは同じだ。唯一大きな違いは、ThinkPad T470sではユーザーがメモリを増設できるところにある。またボード上のメモリも4GBか8GBを選択できる。ボード上のメモリに8GBを選択し、16GBのメモリモジュールを組み込むとすると、ThinkPad T470sは合計24GBのメモリを搭載できることになる。これに対してThinkPad X1 Carbonのメモリは、最大16GBだ。ThinkPad X1 Carbonは、工場出荷時からこの構成で全メモリがマザーボードにはんだ付けしているため、ユーザーが増設することはできない。ノートPCの用途を考えれば、16GBでも十分過ぎるといえる。
ポイント
16GB以上のメモリを必要としなければ、どちらのパフォーマンスレベルにも差はない
バッテリー持続時間
Lenovoは、バッテリーの最長持続時間をThinkPad T470sで11.1時間、ThinkPad X1 Carbonで15時間と発表している。バッテリー持続時間を調べるためにTechTargetが実施するテストは、通常のテストよりも大きな負荷を掛けるため、持続時間が短くなる。TechTargetのテスト結果では、ThinkPad T470sが5時間46分、ThinkPad X1 Carbonが7時間16分と、後者が26%以上勝った(図)。
どちらのモデルもバッテリー容量を増量できないため、バッテリー持続時間が両モデルの最も大きな違いの1つになっている。ThinkPad T470sのバッテリー持続時間は、確かに測定結果としては悪くない。だがThinkPad X1 Carbonの方が勝っていることは間違いない。
ポイント
TechTargetのテストでは、ThinkPad X1 Carbonのバッテリー持続時間が26%上回った
価格
Lenovoが提示する価格は販売数によって大きく変動する。そのため購入時に両モデルの価格差を再確認すべきだ。
本稿では、ThinkPad T470sとThinkPad X1 Carbonの構成ができる限り近づけた。仕様としては、
- ディスプレイ: 14型1080pのタッチ非対応ディスプレイ
- プロセッサ:「Intel Core i5-7300U」
- メモリ: 16GB
- ストレージ: 256GB
- OS:「Windows 10 Pro」
を選んだ。この仕様では米国向け公式オンラインストア(原稿執筆時点)で、ThinkPad T470sが1769ドル(割引適用で1592.10ドル)、ThinkPad X1 Carbonが1919ドル(割引適用で1727.10ドル)になった。ただしLenovoの販売価格は前述のように、そのときの販促状況によって、ある時点では価格がほぼ同じになることもあるため、優劣の判断は難しい。
ポイント
ThinkPad T470sとThinkPad X1 Carbonの価格に優劣を付けるのは難しい
結論
ThinkPad T470sとThinkPad X1 Carbonは、どちらも優秀なビジネス向けノートPCだ。両モデルの主な違いを見ると、価格は常に変動するが大きな差はないため、判断の基準は他にある。
持ち運びを考えると、ThinkPad X1 Carbonの方が225グラムほど軽く、幅、奥行き、高さ共にそれぞれ小型化されている。またThinkPad X1 Carbonの方が、バッテリー持続時間が大幅に長く、TechTargetのテストではThinkPad T470sを26%上回った。
拡張性に関しては、重さや厚さがあるThinkPad T470sが優れている。ThinkPad T470sは組み込みの端子数が多い上、Lenovoの装着型ドッキングステーションが搭載可能だ。搭載メモリの点でも、ThinkPad T470sの最大24GBに対し、ThinkPad X1 Carbonは最大16GBになっている。またThinkPad T470sにはタッチ対応ディスプレイがあるが、ThinkPad X1 Carbonは用意していない。
それ以外の点では、ThinkPad T470sとThinkPad X1 Carbonに違いはない。お薦めはThinkPad X1 Carbonだ。バッテリー持続時間と持ち運びの容易さは無視できないほど大きな差がある。ノートPCで実行するタスクのパフォーマンスという点では、16GB以上のメモリを必要とするとは思えない。装着型ドッキングステーションの便利さは非常に気に入っているが、USB Type-Cドックでも同じレベルの接続性を提供できる。全体的に見て、どちらかが見劣りすることはない。だがThinkPad T470sの何らかの側面に決定的な違いがある場合を除いて、ThinkPad X1 Carbonを選ぶことになるだろう。
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