「EPYC」で復活を目指すAMD(後編)
“メモリと仮想マシンを自動で保護”するAMD EPYCのセキュリティ機能
Xeonによってサーバ市場から駆逐されたAMDが、EPYCで復活しようとしている。EPYCが注目されるのはなぜか。Skylake世代のXeonと戦えるのか。
前編(Computer Weekly日本語版 8月16日号掲載)では、「EPYC」の実装と基本性能について解説した。後編ではセキュリティ機能とビジネス展開の展望を紹介する。
Computer Weekly日本語版 9月6日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 9月6日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
EPYCのセキュリティ機能
既にEPYCを採用した製品の開発を進めているサプライヤーも登場している。その1社がHPEだ。HPEはクラウドプロバイダーやサービスプロバイダーをターゲットにした、EPYCベースのサーバ「Cloudline CL3150」を発表した。このモデルはEPYCにPCIeレーンが多数あることを利用して、1Uラックマウントのシャシーで最大24個のNVMe SSDをサポートする。またHPEによると、IOPSのスループット値は910万を達成するという。
一方で、今やセキュリティはどの組織でも主要な懸案事項となっていることから、EPYCが組み込みの形で提供するセキュリティ機能も、多くの顧客にとって価値あるものでなければならない。こんな事情から開発されたのが「Secure Processor」だ。
EPYCはARMベースの専用マイクロコントローラーを組み込んでいる。これが暗号化機能のための鍵を生成・管理すると同時に、システム自体の完全性を保証するハードウェア的な「信頼の起点」(root of trust)としても機能する。Secure Processorは、有効なデジタル署名が付与された低レベルのコードのみを実行する。こうした仕組みにより、システム起動時、OSを読み込む前に悪意のあるコードを挿入する攻撃によってシステムが侵害されるのを防ぐ。
さらに、このチップには「Secure Memory Encryption」(SME)機能も実装されている。SMEは、メモリにデータを書き込む際に自動的にこれを暗号化し、プロセッサに読み込む際に復号する。この処理は各メモリチャネルのハードウェアでサポートしているので、どのアプリケーションもSMEの保護対象となる。また、アプリケーションには完全な透過性がある。
このアプローチをさらに一歩進めた「Secure Encrypted Virtualization」(SEV)機能も搭載されている。SEVは、サーバ上で稼働している仮想マシン(VM)を独自の暗号鍵で保護するものだ。これによりVMの保護を保証する。ハイパーバイザーへの侵入を防ぐこともできる。
もっとも、この機能には注意が必要だ。
続きはComputer Weekly日本語版 9月6日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 8月16日号 LinuxでもPowerShell
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[富士ソフト株式会社] 受注業務は既に変革のステージ 出遅れて競争力を失わないためのDX戦略 -
市場調査・トレンド
[富士ソフト株式会社] 受注業務でありがち 「今は困っていない」と見直しを先送りにすることの弊害 -
製品資料
[富士ソフト株式会社] 「B2B EC」選定を製品比較から始めると迷走する理由 -
技術文書・技術解説
[SB C&S株式会社] 「Everpure FlashArray」技術詳細解説資料:概要から認証、サイジングまで解説 -
市場調査・トレンド
[セコムトラストシステムズ株式会社] EDR導入を成功に導くロードマップ:選定/稟議/運用のつまずきを防ぐコツ
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
IT業界の女性は9割が10年で消える 人材枯渇を招く“見えない壁”の正体
-
2
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
3
VMware離れの現実解 2500台のVM移行に挑む製造大手の全記録
-
4
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
5
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
6
「法人向けPCおよび周辺機器の利用状況」に関するアンケート
-
7
業務用プリンターの老舗が挑むAI活用に向けた開発基盤変革を伴走支援
-
8
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
9
「レガシーシステム・老朽化システムの運用課題と刷新」に関するアンケート
-
10
生データを隠してデータ連携 KDDIが4000万人の顧客情報を安全に分析できた理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
4
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
7
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
-
8
サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
生成AIの活用を阻む「5つの壁」とは? AIネイティブ組織へ変革を遂げる方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー