同価格帯では目立つ存在
「HP Stream 11」は単なる低価格PCではない、199ドルノートPCを使い倒す(2/2 ページ)
キーボードとタッチパッド
HP Stream 11には、驚くほどしっかりとしたキーボードも備わっている。頑丈な端末のデザインになっているため、キーボードの弾力性はほとんどない。キーボードの中央に向かって若干たわむが、タイピングの流れが妨げられるほどではなかった。大きく白いキーと鮮やかな端末の青色が美しいコントラストになっている。キーの間隔が十分確保され、表面が高くなっているため、打ち込みやすい。キーストロークはやや浅めで、反応はもう少し力強い方がいい。だが、その使い心地は一貫している。完璧とはいえないが、199.99ドルのノートPCへの期待を大幅に上回っている。
キーボード自体は素晴らしいが、端末下部に悩まされるユーザーがいるかもしれない。端末下部がやや鋭角になっているため、タイピング時に手首を下部に押し付けると、落ち着かないと感じる可能性がある。TechTarget編集部では問題だと感じる人はいなかったものの、この問題を気にするユーザーがいることは容易に想像できる。
HP Stream 11には、適度なサイズのタッチパッドがスペースキーの下に配置されている。ボタンのないこのプラスチック製タッチパッドは滑らかで、スムーズに操作できる。たまに遅延が発生することがあり、それによって少々扱いづらいと感じる恐れがある。だが、テキストの選択や強調表示は問題なく普通に操作できる。押し込んだ感覚はそれなりにあり、クリックの読み取りは安定している。複数の指によるジェスチャーでは細かい注意が必要になるが、それでも大抵の場合は動作した。
パフォーマンス
本稿でレビューしたHP Stream 11のスペックは次の通りだ。
| OS | Windows 10 |
|---|---|
| ディスプレイ | HD(1366×768)解像度の11.6型ディスプレイ |
| プロセッサ | Intelの1.6GHz「Intel Celeron N3060」 |
| グラフィックス | インテルHDグラフィックス |
| メモリ | 4GB RAM |
| ストレージ | 32GB eMMCフラッシュ |
| 無線 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
| 寸法 | 約300(幅)×205(奥行き)×18(高さ)ミリ |
| 重さ | 約1.17キロ |
| 価格 | 199.99ドル |
最終的には、価格に見合うものは手に入る。HP Stream 11がハイスペックではないのは間違いないが、価格の割には堅実なパフォーマンスを備えている。1.6GhzのIntel Celeron N3060に、4GBのRAM、32GBのeMMCフラッシュストレージを搭載する。199.99ドルという価格を考えれば悪くない。
では、このスペックだと実際のPC用途ではどれくらいのことができるのだろう。HP Stream 11の場合、基本的な作業なら問題なく対応できると考えられる。文書の作成や、Webの閲覧、軽めの生産性作業なら問題ない。だが、マルチタスクには即座に対応できなくなる恐れがある。HD画質のビデオをバックグラウンドで再生しながらGoogleの「Google Chrome」でタブを5つアクティブにしたところ、動作が不安定になることが数回あった。非常に目立ったのはテキスト入力とカーソル移動の遅れだ。それでも、HP Stream 11は何とか動作を継続することはできる。ただし、あまりにも大きな負荷をかけると、遅れ生じることは覚悟しておくべきだ。
Intel Celeron N3060で動作するこの価格帯のノートPCに期待できるのはこの程度だ。実際、ベンチマークツールを開発しているPrimate Labsの「Geekbench 4」を使ってテストしたところ、本稿のレビューに使用したHP Stream 11の総スコアは2042だった。これは、同じプロセッサで動作する他のノートPCの性能をわずかに上回っている。正直なところ、ベンチマークスコアが若干高いからといって、実際のパフォーマンスが大幅に高いわけではない。とはいえ、低価格ノートPCでできる限り高いパフォーマンスが得られるのは素晴らしいことだ。
当然ながら、最大の妥協点は32GBの内蔵フラッシュストレージだ。読み取り速度と書き込み速度は素晴らしい。起動は早く、プログラムは開いてから数秒以内に読み込まれる。HP Stream 11はWindows 10を実行している。そのため、プログラムで使用する容量にそれほど余裕はない。幸い、ストレージは拡張可能になっているため、必要に応じて拡張すればよいだろう。
バッテリー持続時間
スペックが低いことにメリットがあるとするならば、それは消費電力が少ないことだ。本稿のテストでは、HP Stream 11はバッテリーが尽きるまでにNetflixのビデオを5時間23分連続再生できた。これは間違いなく素晴らしい記録だ。普通の使い方なら、1回の充電で丸1日を優に超えて持続することが期待できるだろう。この充実したバッテリー持続時間とコンパクトなデザインのおかげで、HP Stream 11は持ち歩くのに最適なノートPCになっている。
結論
HP Stream 11は問題なく機能する。これは高い評価には聞こえないかもしれないが、この価格では褒め言葉だ。頑丈なデザインに、優秀なキーボード、信頼できるパフォーマンス、優れたバッテリー持続時間。こうした要素が備わったHP Stream 11は、頼りになるノートPCだ。ディスプレイは少し改善の余地がある。また、内蔵ストレージが不足しているため、アプリケーションをダウンロードする場合は拡張ストレージを購入する必要がある。だが、この価格ならこうした問題は小さなものだ。手ごろな価格のPCを求めるならば、必ず何かを諦めることになる。だが、HP Stream 11なら、ほとんど諦めるものはないと感じられる。
もちろん、さらに数万円高くなっても構わないのであれば、パフォーマンスの著しい向上を見込めるだろう。だが、この価格帯でこれ以上のものを実現するのは難しい。
長所
- 素晴らしいオーディオ
- 堅実なパフォーマンス
- 魅力的なデザイン
- 非常に優れたバッテリー持続時間
短所
- 不鮮明なディスプレイ
- 内蔵ストレージの不足
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