ビジネスの現場で導入が進む
「Google Glass」は失敗したのではない、軌道修正をしたのだ(2/2 ページ)
「グラスホール」効果
Google Glassのプロジェクトチームがこのウェアラブルデバイスの可能性を追求する過程で学んだ教訓は何であろうか? Google Glassのビジネスデベロップメント部門エグゼクティブのメルビン・チュア氏は、結局エンドユーザーの問題を解決することが何より重要である、と言う。
「あらゆる種類の新技術を駆使し、それらが採用されて新製品の生産が開始されるにはROI(投資利益率)が絶対必要です」とチュア氏は講演で語った。同氏は続けて、「ただたとえ経営者がこの技術を望んだとしても、そしてその背後に有望な投資対効果の検討資料があったとしても、実際にデバイスを装着するユーザーの要望を満たすことができなければ、現場に行っても彼らはデバイスを装着しないでしょう」
チュア氏はまた、新しいウェアラブル技術を試す際に、そのデバイスを継続的に使ってくれるユーザーを見つけることが重要であることに気付いたと言う。ハードウェアの観点から、デバイスを装着する際の心地よさや装着時の見た目もユーザーは気にすることを学んだ。
「人の顔は人間が持つ最も価値のある不動産です。どんなに優れたデバイスであっても、自ら進んで装着したくないものを利用してもらうこと難しい」とコタリ氏は語った。
消費者市場へ試験的に投入した段階では、Google Glassの装着者は、例えば一部の心無い人から「グラスホール」(GlassとAssholeの造語。メガネを掛けた嫌な奴、のような意味のスラング)とやゆされた。これなどは、明らかにユーザーが心地よくデバイスを装着できるようにしなかった証拠である。コタリ氏は、「私たちは、コンピュータとカメラを人の顔に装着することについての社会的影響の調査にこれまで多くの時間を費やして取り組んできました」と語った。
企業の中でその価値を見つけ始めたGoogle Glassだが、この「グラスホール」を解決しないことには広く一般に受け入れられるまでにもう少し時間が必要なようだ。
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