フラッシュストレージ選定の前にチェック
「NOR型」と「NAND型」の違いとは? フラッシュメモリの2大選択肢を比較(2/2 ページ)
1つのメモリセルで保持できるビット数に応じて、NAND型フラッシュメモリは幾つかの種類に分類できる(表2)。1つのメモリセルで保持できるデータが1bitの「SLC」(Single Level Cell)、2bitの「MLC」(Multi Level Cell)、3bitの「TLC」(Triple Level Cell)などだ。間もなく1メモリセル当たり4bitを保持する「QLC」(Quad Level Cell)も利用可能になる。
| 種類 | 1メモリセル当たりの格納データ |
|---|---|
| SLC | 1bit(2段階の電荷量) |
| MLC | 2bit(4段階の電荷量) |
| TLC | 3bit(8段階の電荷量) |
| QLC | 4bit(16段階の電荷量) |
NAND型フラッシュメモリはプレーナ(平面)型の2次元構造から、高密度アプリケーション用の3次元構造へ移行している。3次元NAND型は、信頼性の高い大きなメモリセルを有するとシャドリー氏は指摘。「3次元構造のTLCが、今後1~2年で主流になる」と予想する。
シャドリー氏によると、NAND型フラッシュメモリはマネージド(Managed)とロー(Raw)の2種類に大きく分けることができる。
NAND型は、内部または外部のいずれかで、以下のような要素や機能を必要とする。これらを内部に組み込んでいるのがマネージド、外部に用意する必要があるのがローだ。
- メモリコントローラー(メモリセルへのデータの読み書きを制御する装置)
- 誤り訂正符号(ECC)用のファームウェア
- 不良ブロック管理
- ウェアレベリング(一部のメモリセルに読み書きが集中しないようにする制御)
マネージドNAND型フラッシュメモリは、メモリ管理をパッケージに組み込み、設計プロセスを簡略化する。ローNAND型はこうした管理の仕組みが別途必要になるが、1GB当たりのコストを抑えることができる。
NOR型とNAND型の今後
「NAND型フラッシュメモリには巨額の投資がなされており、コスト削減と同時にパフォーマンスと耐久性の向上が進んでいる」とレオナルツ氏は話す。一方でNOR型の見通しは、NAND型ほど明るくはないという。
今後数年間、NAND型フラッシュメモリは3次元構造を前提に進化を続け、徐々にビット当たりのコストが低下し、大容量製品が提供され続けるだろうとシャドリー氏は予測する。さらにQLCなどNAND型関連テクノロジーの進化や、新テクノロジーの登場が続くだろうと語る。
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